2006年(平成18年) 12月8日(金)付紙面より
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温海かぶブランド商品開発推進協議会(本間元幸会長)は、独自の基準を設け特別栽培した温海カブの甘酢漬け「あつみかぶ漬」の販売を今月から始めた。本年度産から独自のパッケージを作り、“こだわりの逸品”として売り込みを図っている。
同協議会は、温海地域の温海カブ生産者や農協関係者、県庄内総合支庁や市などの担当者で組織。2005年度から地域の特産である温海カブのブランド化に取り組んでいる。
樹齢60年ほどの杉の伐採地で1回目の焼き畑により無肥料・無農薬で栽培したもの―という独自の基準を設け、「特別栽培温海かぶ」を栽培。県農業振興機構の特別栽培農産物の認証を取得した。
05年度はほ場5カ所1・1ヘクタールで栽培し6・3トンを出荷。甘酢漬けにしてパッケージに特別栽培のシールを張り販売した。今冬に開催した温海カブ料理の試食会でも好評を得た。
本年度はほ場を10カ所1・8ヘクタールに拡大し、昨年度の2倍の13トンを収穫。輪作による焼き畑で作った温海カブと差別化を図るため、特別栽培をPRする独自のパッケージを作った。現在、ふるさと物産館「しゃりん」やあつみ温泉「萬国屋」などで取り扱っている。
同協議会事務局の市温海庁舎産業課では、「輪作による焼き畑栽培のものより、さらに辛みが強く歯ざわりが良いのが特徴。栽培コストがかかっているので通常のものより価格は高いが、特に観光客などをターゲットにこだわりの逸品としてPRを図っていきたい」と話した。
独自のパッケージで販売が始まった特別栽培温海かぶの「あつみかぶ漬」