2007年(平成19年) 4月12日(木)付紙面より
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東北公益文科大の新入生たちが10日、鶴岡市羽黒町のいでは文化記念館で、世界遺産応援プロジェクトとして「出羽三山と最上川が織り成す文化的景観」のシンボルマークづくりに取り組んだ。
同大は昨年度から新入生のオリエンテーションの一環で、全新入生で羽黒山での1泊2日の合宿を行っている。昨年度は合宿中に羽黒山のイメージポスターづくりを行った。本年度は県が文化庁に提案した「出羽三山と最上川―」のシンボルマークとキャッチコピーづくりに取り組み、県への提案を試みる。
合宿には全新入生約250人が参加。10日はいでは文化記念館でガイダンスを行った後、さっそくシンボルマークづくりに取り掛かった。学生たちは羽黒山の石段を歩いて国宝・五重塔や随神門を散策したり、同記念館の山伏修験の展示資料などを見学し出羽三山に理解を深めた後、グループごとに分かれて制作開始。
学生たちは「ほら貝」「大鳥居」「五重塔」「山伏修験」など出羽三山をイメージさせる建物や言葉をピックアップし、若者らしい斬新な視点やデザインを織り交ぜるなど、真剣な表情でシンボルマークとキャッチコピーの完成を目指していた。
作品は出羽三山神社の緒方久信宮司らが審査し優秀作品を表彰。昨年度に制作した羽黒山イメージポスターとともに同記念館に展示される。
公益大の新入生たちが「出羽三山と最上川」のシンボルマークづくりに取り組んだ