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2008年(平成20年) 10月24日(金)付紙面より

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「庄内牛」のランチを シェフ組織が地元食材PR 来月10日から 庄内11店で特別メニュー提供

 庄内の洋食料理人で組織する研究会「庄内DECクラブ」(会長・太田政宏レストラン欅総料理長)は11月10日から30日まで、庄内産食材キャンペーンを実施する。会員の協賛11店舗で「庄内牛」を使ったスペシャルランチメニューを提供する。

 同クラブは西洋料理の技術研究のほか、地域の洋食文化の拡大と食生活改善を目的に活動している。会員数は約40人。庄内の旬の食材をPRしようと、「食の都庄内」づくり推進事業を進めている県庄内総合支庁の協力で2006年秋から年2回、キャンペーンを実施しており、明確なテーマ設定は今年6月の「庄内浜の魚」に続いて今回が2回目。

 今回は「庄内牛」をテーマに設定。鶴岡、酒田、庄内、三川の4市町の協賛11店が期間限定で、庄内牛をメーンディッシュにしたオリジナルランチメニューを提供する。料金は店によって異なり、1470円から2100円まで。

 この期間限定メニューを注文し、キャンペーンのチラシに4店分(重複不可)のスタンプを集めると協賛店で利用できる食事券(1000円分)がもらえる特典もある。チラシは協賛店、庄内総合支庁1階ロビーなどにある。問い合わせは各協賛店へ。

 協賛店は次の通り。

 アルケッチァーノ、パリサンク、ル・ジョリ・シャポー(鶴岡市)ガーデンナチュレふきのとう、西洋割烹花月、洋食亭ブラン・ド・ブラン、ラ・ルーチェ、レストラン欅、ル・ポット・フー(酒田市)融合料理まごころ(庄内町)ビストロ・デ・ポン(三川町)

「庄内牛」をテーマにした庄内産食材キャンペーンのチラシ
「庄内牛」をテーマにした庄内産食材キャンペーンのチラシ


2008年(平成20年) 10月24日(金)付紙面より

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「産業遺産」認定へ 保全・活用状況を調査 経産省の活用委が庄内視察

 幕末から戦前にかけて産業の近代化を支えた建造物・機械などを「近代化産業遺産」として認定している経済産業省の産業遺産活用委員会のメンバーが22日、県内を訪れ、県が本年度の認定を目指して同省に提案している鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場(国指定史跡)などを視察した。

 同省は全国にある産業遺産を地域活性化のために有効活用する観点から、2007年4月に産業遺産活用委員会(座長・西村幸夫東京大大学院工学系研究科教授)を設置し、優れた価値を有する産業遺産を全国から公募。同委員会が遺産の実態と保全・活用の取り組み状況を調査し、同年11月に「近代化産業遺産群」として、黎明期、造船、鉄鋼、赤煉瓦、観光、北海道石炭、金山、繊維機械など?分野と、それを構成する旧横浜船渠第2号ドック(造船)、夕張炭田(北海道石炭)、豊田式木製人力織機(繊維機械)など各遺産群計575件の認定遺産を公表している。

 県は本年度からの認定を目指し、同省が新たに示した28分野のうち、東北の土木・酪農を対象にした「東北地方における陸路・水路のネットワーク整備と都市計画・産業振興の歩みを物語る近代化産業遺産群」など3分野について、イメージに沿った19件の産業遺産を提案。庄内からはいずれも土木・酪農分野の松ケ岡開墾場と致道博物館内の旧西田川郡役所(国指定重要文化財)、旧鶴岡警察署庁舎(県指定文化財)など4カ所。

 同委員会のメンバーは21日に福島県内を視察した後、県内入り。藤井文子委員(山と渓谷社書籍編集局書籍部編集長)、湯本桂委員代理(国立科学博物館産業技術史資料情報センター支援研究員)の2人をはじめ同省の大塚洋一郎大臣官房審議官(地域経済・地域エネルギー担当)、県産業政策課の担当者など9人が旧米沢高等工業学校本館を皮切りに建築物と橋の合わせて11カ所を視察した。

 22日午後に庄内入りし、明治維新後に庄内藩士が拓(ひら)いた同開墾場では、酒井忠久致道博物館長の案内で蚕室を活用した開懇記念館などを視察し、酒井館長が「蚕室の建物の瓦は鶴ケ岡城の瓦を使っている」「開墾事業は29組に分かれ競い合って行われた」などと説明。視察した湯本委員代理は「建物の規模の大きさに驚いた。木造建築物は使わないと傷むが積極的に活用しており、学ぶべきところが多い」と話していた。この後、旧西田川郡役所などを視察した。

 同省は委員会の審議を踏まえ、来年2月に認定遺産を公表する。

松ケ岡開墾場を視察する産業遺産活用委員会のメンバーら
松ケ岡開墾場を視察する産業遺産活用委員会のメンバーら



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