2009年(平成21年) 3月13日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町押口のナポリピッツァ専門店「穂波街道緑のイスキア」(庄司祐子店長)が12日、イタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」(アントーニオ・パーチェ会長)の認定審査に挑み、見事合格した。東北で初めて本場ナポリの認定店となった。
同協会は、ナポリピッツァの伝統技術を守り、後世に伝えることを目的に、地元のピッツァ職人たちが1984年に設立した。認定店となるには、協会が定める原材料(イタリアカンパーニア州産)を使用するなどの条件を満たし、生地の材料や配合、練り方、トッピングする材料の品質、焼き加減、味などの審査を受け正真正銘のナポリピッツァと認められた場合のみ許可される。これまで世界で約300店、日本で28店が認定されている。
この日、緑のイスキアで行われた審査には、同店ピッツァ職人の庄司建二さん(26)が臨んだ。同協会主任技術指導員のガエターノ・ファツイオさんら3人の審査員が見つめる中、手際良くピッツァを仕上げた。
審査終了後、ガエターノさんは「生地の扱いや焼き加減も良く、使っている素材の品質も良い。最終的に仕上がったピッツァの完成度が高かった」と評し、庄司さんに合格を告げた。庄司さんは「合格できてホッとしている。これからもイタリアの技術を守り、地元のお客さんに提供していきたい」と目に涙を浮かべながら喜びをかみしめていた。
認定式は来月東京都で行われ、協会の加盟店だけに与えられるロゴマークと世界共通番号が贈られる予定。
合格を目指しナポリピッツァ協会の認定審査に挑む庄司さん