2009年(平成21年) 3月20日(金)付紙面より
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鶴岡市立図書館(五十嵐武館長)の移動図書館車「やまびこ号」の更新を受け18日、同図書館で披露目会が開かれた。
移動図書館車は、1955年に各地域の拠点に本を置く巡回文庫として始まった。74年にマイクロバス型の自動車専用文庫車に更新され、市民公募で「やまびこ号」と命名。車の中に小説や絵本、児童書など約3000冊を積み、市内の公共施設や福祉施設など約50カ所を月1回のペースで巡回して本を貸し出している。昨年度は155日間、稼働し、約9000人が利用、2万5567冊の貸し出しがあった。
今回の更新は1990年以来19年ぶりで、3回目。財団法人自治総合支援センターの共生のまちづくり助成を受けた。車体には鶴岡市出身の絵本作家・土田義晴さんのおなじみのクマやウサギのキャラクターのほか、市立図書館のキャラクターとして作製してもらったライオンが色鮮やかに描かれている。
この日のお披露目会には市教育委員会の伴和香子教育委員長をはじめ、近くのかたばみ保育園の園児約30人などが参加。伴教育委員長のあいさつに続いて、代表園児ら6人がテープカットした。その後、園児たちは移動図書館車を見学。「すごくきれい。本を借りてみたい」などと目を輝かせていた。
19年ぶりに更新された移動図書館車。土田さんのおなじみのキャラクターがカラフルに描かれている