2009年(平成21年) 3月21日(土)付紙面より
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酒田市八幡地域の大沢、日向、八幡の3小学校が統合され、4月から新しく「八幡小学校」がスタートすることを受け、大沢小(古川雅裕校長、児童32人)の閉校式が20日、同校体育館で行われ、在校生や地区住民らが慣れ親しんだ学びやに別れを告げた。21日に日向小、22日に八幡小でもそれぞれ閉校式が行われる。
大沢小は1875(明治8)年に「大蕨学校」として創立。その後、校名変更や分離、統合などを経て、1980(昭和55)年に大蕨小と青沢小が統合して現在の大沢小になった。少子化による児童数減少を背景に日向、八幡両小と統合し、130年余り続いた歴史に幕を下ろすことになった。
閉校式には、18日に卒業した6年生1人を含む在校生、保護者、地区住民、旧職員など合わせて約200人が出席。阿部寿一市長が「大沢小で身につけた自信と誇り、勇気をもって、新しい学校でも大沢っ子らしく元気に明るく活躍することを願っている」と式辞。来賓あいさつに続き、古川校長が「長い歴史の中で積み重ねてきた伝統を新しい八幡小に引き継ぐことになった。児童のみんなは寂しい気持ちでいっぱいだろうが、思いやりと勇気の『大沢の心』を大切に頑張ってほしい」と児童たちに呼び掛けた。
この後、児童や出席者らが最後の校歌斉唱。それぞれに感謝の気持ちを込めながら高らかに校歌を歌った。
続いて「思い出に感謝する会」が開かれ、児童が大沢清流太鼓の演奏を披露したほか、思い出がたくさん詰まっている学校の歴史を振り返るスライド上映などが行われ
た。最後に児童らが「ベストフレンド」などを合唱し、学校に別れを告げた。
最後の校歌を高らかに歌う大沢小の児童たち