2009年(平成21年) 3月22日(日)付紙面より
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庄内町立川地域の立谷沢、狩川、清川の3小学校が統合され、4月から新しく「立川小学校」がスタートすることを受け、立谷沢小(安在彰校長、児童38人)の閉校式が21日、同校体育館で行われた。在校生や地区住民が思い出の詰まった学びやに別れを告げた。
同校は、1874(明治7)年に開校した「昌洞」「満山」「瀬場」の3校が92(明治25)年に統合し、立谷沢尋常小学校となった。その後、校名変更や分離、統合を経て現在の形になった。少子化による児童数減少を受け狩川、清川の両校と統合し、130年余り続いた歴史に幕を下ろすことになった。
この日は17日に卒業した6年生6人を含む在校生、保護者、地区住民、旧職員など合わせて約250人が出席。原田眞樹町長が「立谷沢小の名は消えるが、新しく出発する立川小の児童として頑張ってもらいたい」と式辞。安在校長が「児童たちは豊かで柔軟な日本の心をしっかり身に付けている。その心は立川小に受け継がれ、大きな花を咲かせてくれると期待している」とあいさつした。
その後、児童や出席者たちが最後の校歌を斉唱。校舎に感謝の気持ちを込めて高らかに歌った。続いて児童発表で、4―6年生による和太鼓演奏と1―3年生の子獅子剣舞などが披露された。午後からは同校敷地内で学校記念碑の除幕式や、父兄や職員が参加して「思い出を語る会」が開かれた。
狩川小は20日に閉校式を終え、清川小は22日に行う。
立谷沢小の児童と保護者、旧職員などが最後の校歌を歌った