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2009年(平成21年) 4月2日(木)付紙面より

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「09年度」スタート 官公庁・企業で辞令交付式

 2009年度がスタートした1日、官公庁や民間企業などで辞令交付式や入社式が行われた。金融危機が本格化した昨秋以降、急激な経済悪化の波が地方にも押し寄せる中、それぞれのトップは「大きな変革期に入った」など厳しい現状認識を示しつつ、新年度の始まりで「難局からチームワークで脱却しよう」「厳しい時代だから希望を持とう」「元気を出していこう」と前向きな取り組みを呼び掛けた。
【県庁】午前8時半から辞令交付が行われ、同10時半から吉村美栄子知事が講堂で、係長級以上の職員約400人に訓示した。

 吉村知事は、「県民の暮らしを支える経済状況がさらに厳しさを増し、景気回復や雇用確保に向けた政策がこれまで以上に強く求められている。暗い夜のあとには明るい朝、寒い冬のあとには暖かい春が来ます。厳しい時代だからこそ希望を持ち、皆で助け合い、前向きに取り組み、切り開いていく姿勢が大切」と述べた。

 そのうえで、農業、産業、医療・福祉・子育て、教育の4分野について重点的に取り組むとし、▽常に県民の目線に立つ▽現場の声を聞き、求めに柔軟に対応▽市町村や地域の立場で必要とする政策を考える―の3点を挙げ、「産業分野、官民の垣根を越えて皆で知恵を出し合い、小さな発展の芽を磨き続けることで輝きは大きくなり、やがて本県の将来の発展を強く支えていく。県民のための県庁を常に意識し、職員間でもしっかり対話をしながら、活力あふれる山形の実現に向けて一緒に頑張っていきましょう」と呼び掛けた。

【鶴岡市役所】午前9時から市役所で新採職員の辞令交付式を行った。病院職を含む44人に辞令を手渡した富塚陽一市長は「職場がなくて困っている人も多く、採用された皆さんには、そうしたことも深く認識してほしい。素直に学び、経験を積むことに励み、自信と誇りを持って仕事をしていこう」と激励した。

 続いて市青年センターで主査級以上の役付き職員123人に辞令を交付。富塚市長は「これまで経験した大きな変革をしのぐ変革期に入ろうとしている。市町村の役割はますます重要となり、地域の実態をきめ細かく把握し、国や県に積極的に提言していかねばならない。大きな責任を負わされているという自覚を持ち、負けない鶴岡になるよう、市民みんなで頑張ろうという雰囲気を醸成できるよう、この1年間、配慮してほしい」と訓示した。

【酒田市役所】午前9時から希望ホールで辞令交付式を行った。阿部寿一市長が係長級以上の173人と新採の10人に一人ずつ、「よろしくお願いします」と述べながら辞令を手渡した。新採職員を代表して中村一紀さん(24)=税務課=が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓う」と服務の宣誓を行った。

 阿部市長は「異動はジャンプアップするチャンスでもある。新たな職場を飛躍のポストと思って頑張ってほしい」とし、新採職員に対しては「社会人としての責任、自覚をしっかり身に付け、市民のためにいち早く大きな戦力になってほしい」と訓示した。

富塚市長(右)から辞令を受ける新採職員【上】 新採職員の代表が阿部市長(左)に服務の宣誓
富塚市長(右)から辞令を受ける新採職員【上】 新採職員の代表が阿部市長(左)に服務の宣誓



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