2009年(平成21年) 4月2日(木)付紙面より
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鶴岡市あつみ温泉の「朝市」が1日、今シーズンの営業を開始した。海産物や漬物などの特産品が並び、売り子の女性たちの元気な掛け声が温泉街に響いた。
あつみ温泉の朝市は、江戸時代中期に「あば」と呼ばれる海岸部の女性たちが海産物を持ち寄り、道端で売ったのが始まりとされる。現在は、温泉街の中心部にある木造平屋建ての「長屋式店舗」で営業している。
今シーズンはあつみ温泉朝市組合(佐藤安子組合長)の15店が軒を並べ、12月5日まで連日、午前5時から同8時半まで営業する。夏場には青果店や地元農家などが臨時の店舗を構え、サクランボやメロンなどを販売する。
初日のこの日は早朝から冷たい風が吹き、肌寒い天候となったが、宿泊客や地元住民などが足を運び、店頭に並んだ特産の赤カブ漬けやイカの一夜干し、岩ノリ、温泉まんじゅうや民芸品などを売り子の説明を聞きながら試食したり、気に入った品物を買い求めるなどしていた。
あつみ温泉の朝市がスタート。宿泊客たちが特産品を買い求めていた