2009年(平成21年) 4月10日(金)付紙面より
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中小企業庁がまとめた「新・がんばる商店街77選」に、庄内地域から鶴岡山王商店街が選ばれた。商店街活性化に向けたモデル事例として選定されたもので、地域に密着して展開している「山王ナイトバザール」の取り組みなどが高く評価された。
全国各地の商店街で実践されているユニークな取り組みを選定し、全国的な普及・展開を図るもので、2006年に続く第2弾。庄内からは前回、酒田市の中通り商店街が選ばれた。今回は、社会的弱者や環境への配慮、安全・安心な商店街づくり、地域の魅力を発信する取り組み、地域住民と連携したまちづくりを選定のポイントにし、アイデアと工夫を凝らしながら頑張っている商店街を選んだ。県内ではほかに、長井市の本町大通り商店街が選定された。
鶴岡山王商店街の「山王ナイトバザール」は毎年5月から10月までの第3土曜日に開催。地元の名産品の直売、有志によるフリーマーケット、スタンプラリーやゲームなど多彩な取り組みが行われ、市内だけでなく県内外からも人を集めている。さらに、より美しく、住みよいまちづくりを掲げた「山王まちづくり憲章」を作り、「山王まちづくり協定書」を策定するなど意欲的に活動していることも評価された。
がんばる商店街の選定に、鶴岡山王商店街振興組合の三浦新理事長は「地域と密着し、地域をより良くしようと頑張っている商店街として評価を受け、とてもうれしく思う。山王通りの改良事業などハード面を含めた山王商店街の再生事業がこれから本格化する。今回の選定は、その取り組みの後押しにもなる」と話している。
「がんばる商店街」に選ばれた山王商店街。地域密着のナイトバザールの取り組みが評価された