2009年(平成21年) 5月26日(火)付紙面より
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鶴岡市と北海道木古内町の姉妹都市盟約20周年記念式典が24日、東京第一ホテル鶴岡で開かれた。両市町の関係者が出席し、節目を機に友好のきずなをさらに深めることを誓い合った。
1885(明治18)年と86年の2度にわたり、旧庄内藩の士族が北海道南部の木古内に入植し、開拓を担った。こうした歴史的つながりが縁となり、両市町は1989(平成元)年に姉妹都市の盟約を結んだ。木古内町には、入植者たちが名付けた「鶴岡地区」の名が残り、鶴岡小学校や善寳寺の末寺・禅燈寺があり、鶴岡との結び付きの強さを伝えている。
盟約以前の64(昭和39)年には朝暘一小と鶴岡小が姉妹校となり、学校間の交流を続け、盟約後には青少年の相互訪問も行われている。また、双方の住民有志で互いに「訪ねる会」を組織し訪問交流を展開するなど、市民レベルの交流活動も活発に行われている。
盟約20周年記念式典には、木古内町から大森伊佐緒町長、竹田實町議会議長、庄内を訪ねる会会員ら24人が出席。鶴岡市側からは富塚陽一市長をはじめ庄内藩酒井家第18代当主の酒井忠久致道博物館館長、善寳寺の斉藤信義住職、各団体の代表、木古内を訪ねる会会員ら約120人が出席した。
富塚市長が明治期からの木古内町とのつながりと現在の交流事業を紹介し、「互いの信頼が深まり交流が活発に行われている。この両市町の友好親善のきずながさらに深まることを願う」、大森町長は2015年に北海道新幹線の新駅が開業予定となっていることを報告し、「これからも相互の信頼と融和を深めることを誓い、永遠の交流を願う」とそれぞれあいさつした。
神尾幸市議会議長、竹田町議会議長の祝辞に続き、酒井致道博物館長の発声で乾杯し、「はたち」を迎えた姉妹都市盟約を祝い合った。
木古内町からの一行は25日、天神祭に化けもの姿で参加し、木古内の銘酒を振る舞うなどして市民と交流を深めた。
姉妹都市盟約20周年記念式典に出席した大森町長(右端)ら木古内町の一行