2009年(平成21年) 6月2日(火)付紙面より
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15年目を迎えた鶴岡市恒例の「朝市」が31日、市役所本庁舎駐車場で今シーズンの営業を始めた。初日から新鮮な農産物や魚介類を求める市民でにぎわった。
生産者と消費者の交流を通じて地元産の農林水産物をPRしようと、「地産地消」を先取りする形で1994年に始まった。この朝市の取り組みが、鶴岡地域での農産物の産直施設展開にもつながった。生産者ら7団体、3個人で組織する鶴岡朝市の会(斎藤幹男会長)が運営する。
曇り空の中で営業開始となったこの日、開店の1時間前の午前5時には行列ができ、直前には100人を超える「朝市ファン」が開店を待った。各店にはホウレン草やレタス、サヤインゲン、トマトなどの野菜、各種漬物、おこわやもちなどの加工品、由良漁港に水揚げされたメバルやハタハタ、タイ、タカバなどの新鮮な海の幸がずらりと並んだ。
初日とあって「今年も始まりました」「また、よろしくの」とあいさつが飛び交い、訪れた市民は生産者との会話を楽しみながら品定め。市価より安く新鮮とあってまとめ買いする人も多く見られた。午前4時半に並んだという同市大部町の60代の男性は「毎回、どんな旬の野菜があるかと楽しみ。見るだけでも楽しいし、見れば買いたくなる。生産者と話もできる。だから朝市はいい」と話していた。
初回はオープン記念で先着200人にシソの苗がプレゼントされた。市役所駐車場の朝市は10月まで毎月第2、4日曜日の午前6時に開店する。
大勢のファンでにぎわった市役所駐車場の朝市