2009年(平成21年) 6月3日(水)付紙面より
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鶴岡市大網の湯殿山総本寺大網大日坊(遠藤宥覚貫主)で1日、即身仏真如海上人の衣替大祭が行われた。
大日坊は1200年前の大同2(807)年4月8日、弘法大師によって開基された。かつては春日局が参拝した徳川将軍家の祈願寺で、全国各地に信者がいる。
真如海上人は20代で即身仏を志し、難業苦業を積み重ね、96歳で生身のまま土中に入定し、生きながら仏となった。衣替大祭は、大日如来の縁があるとされる、丑歳(うしどし)と未(ひつじ)歳の6年に一度行われている。
この日は県内外から大勢の信者が訪れ、「この世のすべての苦しみを引き受ける」という上人の衣替えを見守った。遠藤貫主の読経が響く中、マスクや手袋をつけた関係者たちが上人の衣服を新しいものに替えた。
その後、上人を本堂まで運び、湯殿山開山祭の祈とうが行われ、参拝者たちの心願成就を祈願した。
即身仏・真如海上人の衣服を新しいものに替えた