2009年(平成21年) 6月6日(土)付紙面より
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JR鶴岡駅と致道博物館、鶴岡市羽黒地域の松ケ岡、庄内映画村オープンセット(仮称)を結ぶシャトルバス「庄内藩レトロバス」が、7月18日から運行される。日本海きらきら羽越観光圏推進協議会と庄内映画村、庄内交通観光バス・ハイヤーの3者が二次交通の整備を目的に運行するもので、観光客の足として期待されている。
藤沢周平原作の「蝉しぐれ」など数多くの映画のロケ地として注目されている庄内だが、庄内映画村資料館がある松ケ岡、石倉のオープンセットへの路線バスはなく、観光客の二次交通手段の確保が課題になっていた。このため、2泊3日以上の滞在型観光の促進を目指して庄内を中心に秋田、新潟の3県10市町村の官民が本年度から進める「日本海きらきら羽越観光圏」整備の目玉事業の一つとして運行することにした。
バスはマイクロバスをボンネットバスに改造し、昭和の面影を感じさせるレトロ調。乗車定員は20人。城下町の鶴岡市内や田園地帯にマッチするように車体は濃い緑色にし、正面には「庄内藩」の文字を入れた。車両導入費は約750万円。
運行はオープンセットのプレオープンに合わせ、7月18日から。鶴岡駅―致道博物館―松ケ岡―オープンセットを1日4往復する。本年度は12月13日までの土・日曜日と祝日を基本に運行するが、夏休み期間の7月27日から8月14日までは平日も走らせる。
料金は、庄内映画村資料館とオープンセットの入場料がセットになったチケットが大人3500円、小・中学生2500円。バス乗車のみが大人1000円、小・中学生500円。双方とも一日乗り放題。就学前の子供は無料。チケットは乗車の際に購入できるほか、JRのびゅうプラザ、主な旅行代理店、鶴岡駅の観光案内所で取り扱う。
運行する庄内交通バス・ハイヤーでは「庄内を訪れる観光客の利用のほかに、地元でもオープンセットまでは行ったことがないという人も多く、足として使ってもらえれば」と話している。冬期間はオープンセットのイベントに合わせスポット的な運行を行う。運行日以外は一般の貸し切りバスとしても活用する。
レトロバスについての問い合わせは庄内交通観光バス・ハイヤー=電0235(22)0444=へ。
7月18日から運行がスタートするレトロバス