2024年12月4日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2009年(平成21年) 6月12日(金)付紙面より

ツイート

地域に伝わる人形って “鵜渡川原”の作り方や歴史学ぶ

 酒田市の松原小学校(今野修校長)の6年生106人が、同市に江戸時代から伝わる土人形「鵜渡川原(うどがわら)人形」に関し学んでいる。同人形の伝承活動を展開する「鵜渡川原人形伝承の会」(高瀬靖会長)のメンバーの指導で人形作りや歴史や沿革なども学習、来年1月には自らまとめ、成果を発表する。

 同人形は江戸時代末期、旧鵜渡川原村(現在の酒田市亀ケ崎一丁目)で鋳物工場を営んでいた大石助右衛門が作り始めたとされる。鋳物の技術を用いて型を製造し人形を制作。地名から「鵜渡川原人形」と呼ばれ、鮮やかな色使いが特徴。安価で購入できる庶民の人形として親しまれてきた。

 同校6年生の学習は5月20日に1回目が行われ、伝承の会の高瀬会長が土人形の歴史と沿革について解説。2回目は、型に粘土を押し込み原型を製作する「人形起こし」作業を体験した。3回目の6月11日は起こした人形への胡粉塗り作業と、人形に関する講演が行われた。大石家子孫のやゑさんから人形作りの指導員認可を受けた伝承の会の本間光枝事務局長と松浦正子さんの2人が「乾いたら塗る、を3回繰り返して」「顔はとくに丁寧に」などと指導、児童たちは真剣な表情で作業に当たった。児童たちは「胡粉はどこで売っているのか」などと質問、本間事務局長は「一般的には画材屋で購入できるが、薬局でも取り扱っている」と答えていた。

本間事務局長(右)の実演を交えながらの講話を聞く児童たち=11日
本間事務局長(右)の実演を交えながらの講話を聞く児童たち=11日


2009年(平成21年) 6月12日(金)付紙面より

ツイート

救急・高度医療を集約 日本海総合病院 増築・改修工事スタート

 2011年4月のオープンを目指す日本海総合病院(酒田市あきほ町、栗谷義樹理事長・病院長)の増築・改修工事安全祈願祭が11日、同病院西側の現地で行われ、施設の無事完成と工事中の無事故を祈った。

 同病院は、県立日本海病院として1993年6月に12診療科、207床で開院した。その後、循環器科などの診療科を増やし、ベッドも増床。昨年4月には市立酒田病院(現日本海総合病院酒田医療センター)と経営統合し、併せて運営主体を県と市による地方独立行政法人にした。

 その際の計画で、日本海総合病院は急性期医療に対応する病院として救急や高度医療を集約、病床も新たに120床増やし648床にする一方、酒田医療センターは亜急性期医療を担う施設とし、東棟を改修して110床程度の病棟に再整備することとした。

 今回の増築は計画実現に向けた一環。病院西側に鉄筋コンクリート造り7階建て、延べ床面積約1万5600平方メートルの建物を造り、救急救命センターや外来診察室、病棟などを設ける。これにより外来ブースは従来の36から50に、手術室は7から12に、内視鏡検査室は3から8にそれぞれ拡充。また、検査機能の増強や分娩室などの増改築を行うほか、療食施設、医局、霊安室などを充実させる。総事業費は約50億円。当初計画には入っていなかったが、新たにヘリポートの整備計画も加えられた。

 安全祈願祭には関係者約80人が参列。栗谷理事長がくわ入れ、阿部寿一市長らが玉ぐしをささげ、工事の安全を祈った。終了後、栗谷理事長が「通常の病院業務を行いながらの工事になる。私どもも無事完成できるよう協力する」とあいさつした。

西南西から見た完成予想図。手前が増築部分
西南西から見た完成予想図。手前が増築部分



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field