2010年(平成22年) 2月21日(日)付紙面より
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第29回庄内少年少女百人一首かるた大会が20日、鶴岡市第六学区コミュニティセンターで開かれ、庄内各地から参加した小学生たちが熱戦を繰り広げた。
集中力や記憶力、忍耐力、瞬発力を高める「畳の上の格闘技」とも言われる百人一首かるたの普及と競技力向上を目的に、愛好者で組織する鶴岡かるた若葉会(星野正紘会長)が毎年開いている。鶴岡市内をはじめ酒田、庄内、三川各市町の小学校15校から約50人が参加した。
競技は低学年、中学年、高学年ごとの個人戦。4―6人に分かれて札を取り合い、10枚取った人から抜けていきレベルごとにクラス分けする予選の後、トーナメント方式の決勝で順位を争った。
子供たちは行儀よく畳の上に正座。開始前から真剣な表情で並べられた取り札に視線を走らせ、会場には張り詰めた空気が漂った。競技が始まると、上の句の読み上げが終わらないうちに素早く札を取る子も。会場には「はい!」という元気な声とともに勢いよく札をはじく「パーン」という音が響き渡っていた。
2010年(平成22年) 2月21日(日)付紙面より
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「庄内柿」を使用した新商品の開発を進めてきた「夢の倶楽(くら)ブランド開発研究会」(座長・平本一雄東京都市大都市生活学部長)の第4回会合が19日、酒田市の酒田勤労者福祉センターで開かれた。研究会メンバーが商品化が決定した菓子やかまぼこなどを試食したほか、これまでの取り組みを総括した。
産学官の12人で構成する同研究会は、庄内柿をテーマに「夢の倶楽」を冠したブランド商品を開発し首都圏などでの販売開拓を図ろうと、酒田観光物産協会(齋藤成徳会長)が、国の「地方の元気再生事業」を使って昨年7月に設立した。
同9月に行われた第2回会合で、東京都市大の女子学生6人が庄内柿を使った新商品の企画案を発表、この提案を受け同24日には参加者説明会を開いた。その後、菓子製造やかまぼこ製造、酒造メーカーなど市内の11社・団体が庄内柿を使った新商品の開発を進め、同12月に菓子を中心にかまぼこやカクテルなど新商品となる14品が決まった。先月下旬に東京・銀座の県アンテナショップで試食会を開催、来場した約900人から実際に味わってもらった。
今回の会合には、研究会や開発を進めてきた製造チームのメンバーら約40人が参加した。最初に開発支援に当たった企画会社・アフタヌーンソサエティ(東京都千代田区)の橘昌邦さんが、昨年11月に開かれた第3回会合以降の活動について紹介。今後の販売戦略については「供給量や品質管理などを考えた場合、最初の販売チャンネルとしてはインターネット通販が適していると思う。供給が安定してきた段階で、販路をコンビニやデパートなどに拡大するのが良いだろう」とアドバイスした。
引き続き、商品化が決定した14品を参加者全員で試食。研究会メンバーからは「いずれも提供できるレベルに達した」「今後は価格設定がポイントになりそう」「パッケージにひと工夫を加えたら、新たなターゲットを開拓できるのでは」などの意見が出された。
また、これまでの活動を総括して平本学部長は「全国の名産品と遜色(そんしょく)ないものもあり、この中からヒット商品がでるのではという期待を抱いている。試食を重ねるたびにおいしくなってきた。製造チームの皆さんの努力に感謝。ブランド化をぜひ進めてほしい」と述べた。一方、同市の山居倉庫酒田夢の倶楽でも20日、14品の試食会が開かれ大勢の市民らでにぎわった。
今後は、酒田観光物産協会と製造チームなどが会合を開催、さらに質を高め原材料の庄内柿が確保できる今秋からの販売開始に備える。