2024年12月3日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2010年(平成22年) 3月26日(金)付紙面より

ツイート

芭蕉や八郎の歴史 ガイド育成へ現地巡る

 庄内町の歴史や名所を見直し、ボランティアガイドとして観光案内の仕組みを充実させていこうという「庄内町観光ガイド育成研修会」が24日、「歴史の里のやかた」(旧清川小学校)など同町清川地区で開かれた。座学や同地区の観光スポットを実際に巡る現地研修で、地元住民らが観光ガイドの心構えを学ん
だ。

 庄内地域と秋田、新潟両県の計10市町村の官民で構成する「日本海きらきら羽越観光圏推進協議会」(会長・榎本政規鶴岡市長)と庄内町観光協会の主催。同協議会が2009年度から進めている観光圏整備事業の一環で、ガイド育成研修会は観光客の受け入れ態勢充実を目的に圏内各地で開かれている。

 庄内町は、江戸時代に最上川舟運の中継地として栄え、幕末の志士・清河八郎を輩出するなど歴史や文化的遺産が残る清川地区の観光振興に取り組んでおり、昨年12月に同地区の住民による「きよかわ観光ガイドの会」(正木尚文会長)が設立されたこともあって、今回は清川地区での研修会開催となった。

 同地区の住民や町内の旅行会社員、町職員など合わせて約25人が参加。はじめに鶴岡市観光ガイド協議会の村岡敏会長が講師となり、「観光ガイドは事前学習が大切。自分が案内するコースを前もって歩き、時間配分にも気を配ること。経験も大事で、何度も案内するうちに自信がついてくる」とガイドの心構えについて話した。

 座学の後は、現地研修が行われた。きよかわ観光ガイドの会メンバーの案内で、俳聖・松尾芭蕉が清川を訪れた際に詠んだ「五月雨を集めて早し最上川」の句碑や、清河八郎記念館などを徒歩で巡った。

 参加者たちは同会メンバーの解説に耳を傾け、「地元なのに意外と知らないことが多い」と話しながら地域の観光資源を学んでいた。

旧清川小敷地内に建てられている松尾芭蕉像や句碑などを見学した
旧清川小敷地内に建てられている松尾芭蕉像や句碑などを見学した


2010年(平成22年) 3月26日(金)付紙面より

ツイート

話題になる切り口を 安井さんがまちづくり提言

 環境を切り口にしたユニークなまちづくりなどで知られる早稲田商店会(東京都新宿区)相談役の安井潤一郎さんを迎えた講演会が24日、鶴岡市本町一丁目の市コミュニティプラザセントルで開かれ、同商店街の取り組みを紹介しながら、まちづくりのヒントを提言した。

 生産者と消費者の顔の見える関係の構築による足腰の強い産地づくりや、商店街などと連携した販路拡大、新サービスなどの創出につなげるきっかけにしようと、市農政課が事務局を務める市経営所得安定対策等推進協議会が企画。「生産者と消費者をつなぐ講演会」のタイトルで、生産者や農協関係者をはじめ、鶴岡駅前や南銀座、山王の各商店街関係者など、約40人が参加した。

 講師の安井さんは、早稲田商店会の食料品スーーパーの家に生まれ、1993年に商店会長に就任。学生の帰省で売り上げが落ちる夏枯れ対策として、96年から空き缶回収機を設置するなどリサイクルと集客を結び付けたまちおこし活動をスタート。その後もバリアフリーや震災対策、地域交流と多角的なまちづくりを進め、全国的に注目されている。また、2005年から09年まで衆院議員を1期務めた。

 安井さんは「スーパー親父の痛快まちづくり」と題し、「早稲田という地域柄、利口そうに見えるからという理由で環境を切り口にしたら話題となった」などこれまでの取り組みを軽快な口調で紹介。「テーマを見つけるには、新聞の1面で大きな文字で取り上げられていることに取り組めば間違いない」と話し、農水省や国交省などの補助事業で新たな事業展開に利用できそうなメニューを具体的に紹介した。

講演する早稲田商店会相談役の安井さん
講演する早稲田商店会相談役の安井さん



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field