2010年(平成22年) 12月11日(土)付紙面より
ツイート
酒田警察署(高橋博幸署長)管内の中学・高校の美術部員らが制作した絵画が酒田市のJR酒田駅地下道に展示され9日、同地下道で開所式が行われた。地下道は華やいだ雰囲気となり、歩行者らは「きれいなたごど」と話し通行していた。
同署と、酒田地区防犯協会連合会、酒田地区少年補導員連絡会など管内の青少年健全育成団体が、生徒の健全育成、同駅周辺の環境浄化などを目的に「地下道アートギャラリー」と題し、毎年この時期に絵画を更新している。
7回目となった今年は、酒田飽海地区の中学・高校の美術部員や生徒会有志が「安全・安心な街―明るく活気あふれる街にしよう」をテーマに制作を進めてきた。作品は1点が縦90センチ、横180センチの大きさ。地下道通路の中央部分の左右に中学11点、高校9点、東北公益文科大青少年健全育成ボランティアサークル「SICT」のメンバーも特別出品。計21点が飾られた。
開所式では制作にかかわった生徒たちとともに、各団体の役員ら計約120人が参加。同市の本間正己副市長が「これからずっと絵画が残ることを祈念する」、高橋署長が「この地下道を利用するが、これらの絵画は防犯効果はもとより、元気も頂くことがある」とそれぞれあいさつした後、地下道内で市教育委員会の石川翼久教育長、生徒代表らとともにテープカットした。
絵画は、画面を4つに分けて鳥海山の四季を描いた作品(酒田南高)、校舎敷地内にそびえる桜の花々を画面いっぱいに鮮やかに描いたもの(飛鳥中)などが並び、地下道に明るい雰囲気をつくり出している。同署によると、1年間飾るという。
開所式終了後、同駅会議室で地域ふれあい交流会が開かれ、生徒たちと少年補導員、防犯ボランティアらを前に、遊佐町の民話語りの会「とんぴんかだりの会」のメンバーが民話を披露した。
2010年(平成22年) 12月11日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡タウンマネージメント機構(TMO、國井英夫運営委員長)が、鶴岡市の中心市街地の店舗を対象に実施したディスプレー・コンテストの審査結果がまとまった。最優秀賞には化粧品販売の「粧苑中央」(本町一丁目)が選ばれた。表彰式は15日に同市のセントル銀座で行われる。
2008年7月に認定された市中心市街地活性化基本計画に基づき、個店の魅力をアップし活性化につなげようと、「入りたくなる店づくり」をテーマにしたセミナーと個店指導(ともに11月初旬に実施)とともに実施した。13店舗から応募があり、個店指導で講師を務めたマツイマネジメントオフィス代表の中小企業診断士、松井正明さんらが審査。全応募店を巡り、ディスプレー、演出、陳列、POP広告、レイアウトの5項目を採点した。
最優秀賞に選ばれた粧苑中央は、比較的狭い店舗ながら回遊性を確保し、手作りのPOPを効果的に使い、どの商品をアピールしたいかが一目で分かるとして陳列、POPの2項目で最高評価を得た。審査委員長の松井さんは特にPOPについて「分かりやすい。立ち止まらせる効果がある一方で、商品陳列を邪魔せず、客が知りたい情報がすぐ分かる。女性の視点で描かれている」などと講評した。
そのほか、ディスプレーではブタのサンタクロースなどをかたどった長南牛肉店(同市日吉町)、演出ではファミリー層が思わず入りたくなると評価された木村屋銀座店(同市本町一丁目)、レイアウトで広い店舗内で効果的なゾーニングなどに配慮したとして池田(同市本町二丁目)がそれぞれ最高評価を受け、各部門賞として表彰される。
鶴岡TMO事務局では「商店街全体が光るためには個店が光らないといけない。コンテストなどで底上げを図り、活性につなげていきたい」としている。
各応募店には後日、審査の講評内容を知らせ、レベルアップに生かしてもらう。