2010年(平成22年) 12月15日(水)付紙面より
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庄内森林保全協会(澁谷賢一会長)が主催した眺海の森森林教室の本年度最終講が12日、酒田市の眺海の森森林学習展示館で開かれた。保全協会で用意したつるや木の実・葉などを使って、参加者が「クリスマスリース」「ミニツリー」作りに挑戦した。
広く県民から眺海の森の大自然に親しんでもらおうと、眺海の森のPRを兼ねて保全協会が15年ほど前から毎年、5、6回ずつ開催している教室。本年度は全6講で4月29日に開講、これまでウオークラリーやヤマボウシの実を使ったジャム作り、原木マイタケの栽培体験などを行ってきた。
この日の教室は、酒田市内の女性を中心に39人が参加。眺海の森のガイドを担う森の案内人協議会(長堀一典会長)のメンバー11人が指導に当たり、「もうすぐクリスマス」をテーマに、アケビのつると常緑の葉などを使ったリース、松ぼっくりによるミニツリーの工作を体験した。
このうち午前中に行われたリース作りでは、つるを幾重にも巻いて土台を完成させた後、青々としたビャクシンの葉、赤い実のナンテン、立ち枯れしたオオウバユリなどを思い思いに差し込んでいき、世界に一つだけのオリジナルリースを作り上げ、「帰ったら、早速飾ろう」と話していた。
保全協会の斎藤千春事務局長は「リース作りは毎年人気の講座となっている。趣向を変えながら来年度も6回程度開催したい」と話していた。
2010年(平成22年) 12月15日(水)付紙面より
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鶴岡市芸術祭運営委員会(山崎誠助委員長)は13日、9月から3カ月間にわたって開催された第5回鶴岡市芸術祭賞の受賞公演を発表した。最高賞の芸術祭大賞には千川流(千川貴鳳家元)の「千川流創流30周年鶴岡舞踊公演」が輝いた。授賞式は17日、同市のグランドエル・サンで開催される芸術祭閉幕のつどいで行われる。
市芸術祭は新市発足を機に、2006年度に旧6市町村の各芸術文化団体と市教委の主催で新たにスタート。5回目の本年度は、計67団体が参加し47公演を繰り広げた。
大賞以外では、優秀賞に「第24回書法研究山紫会展」、「ViViバレエスタジオ発表会」、「鶴岡市で見られる薬用植物展」、「鶴岡響友会吹奏楽団第10回記念定期演奏会」、「第23回庄内なつメロ会発表会」、「シンフォニック荘内流第22回公演」、「日本九重流鶴城清吟会第34回吟詠大会」の7公演が選ばれた。
芸術祭大賞の千川流公演は10月31日に市文化会館で開かれた。日本舞踊、歌舞伎踊り、新舞踊など多彩な演目が巧みに構成され、多くの観客を魅了した華やかな舞踊公演となった。舞台、衣装、髪型と細やかな配慮が行き届き、いずれの演目も洗練されており、けいこを積んできた踊りを披露する会員たちの気迫と真摯(しんし)さが観客に伝わり、舞台と客席が一体となった独特の雰囲気を生み出し、感銘を与えた。こうした公演内容とともに、日本舞踊の伝統を大切にしながら、新しい舞踊づくりに挑戦する姿勢が高く評価された。
2005年度の第43回まで続いた旧鶴岡市芸術祭を含め、千川流の大賞受賞は初めて。