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2010年(平成22年) 2月9日(火)付紙面より

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懐かしの演芸会 鶴岡・堅苔沢住民が熱演 地域に笑顔あふれる

 鶴岡市の堅苔沢公民館で7日、地区の住民たち手作りの演芸会が約40年ぶりに復活し、子どもからお年寄りまでの幅広い世代の住民たちが歌や踊りのステージを繰り広げ
た。

 同地区ではかつて、地域の冬の楽しみとして毎年、青年団が主催し演芸会を開催していたが、カラーテレビの普及などから1972年ごろに途絶えた。古き良き時代を思い出し、地域活性化につなげるとともに伝統文化を後世に残そうと、55歳―69歳の地区住民たちでつくる熟年会を中心に実行委員会(笹幸吉実行委員長)を組織し、復活させた。小学生から80代までの約50人が出演した。

 この日は地区住民約100人が公民館に集まった。ステージでは法被姿の子供たちが勇壮に「波渡音頭」の踊りを披露したほか、女装した男性のユーモラスな踊り、フラダンスやカラオケなど多彩なジャンルの演目が次々と披露され、会場からは声援やおひねりが飛び交うなど盛況に行われ
た。

 訪れた地区住民たちは地元で捕れた寒鱈(だら)を使ったどんがら汁を味わいながら笑顔でステージを楽しんでいた。

約40年ぶりに演芸会が復活し、地区住民たちが歌や踊りのステージを楽しんだ
約40年ぶりに演芸会が復活し、地区住民たちが歌や踊りのステージを楽しんだ


2010年(平成22年) 2月9日(火)付紙面より

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没後10年を記念 鶴岡音楽祭 多彩な演奏で聴衆魅了

 「雪の降るまちを」鶴岡冬まつりのメーン行事「鶴岡音楽祭2010」が7日、鶴岡市文化会館で開かれた。名曲「雪を降るまちを」の作曲者の故・中田喜直さんの没後10年を記念したオーケストラ演奏や合唱などのほか、国内の一流歌手をゲストに招いた歌曲演奏、地元の小中高生たちの合唱や演奏が繰り広げられ、約800人の聴衆が美しい音楽に酔いしれた。

 名曲「雪の降るまちを」は、中田さんが雪に埋もれた鶴岡の一夜の光景をモチーフに作曲したとされる。このメロディー発想の地にちなみ、実行委が1986年から毎年、音楽祭を開催し、今回で25回目。毎回多彩なゲストを迎え、「音楽の街・鶴岡」を県内外に発信している。中田さんは、第1回から参加し、2000年2月の音楽祭に出演した3カ月後の同年5月3日に76歳で亡くなった。

 コンサートは4部構成で、全曲が中田作品という趣向で行われ、斎小学校ミュージックベル隊の「雪の降るまちを」の演奏で幕開け。第1部では鶴岡第五中合唱部や鶴岡東高校合唱部、鶴岡南高校音楽部、鶴岡北高校音楽部などが、「冬がくると」「さくら」「ゆずり葉」などの合唱を披露した。第2部ではソプラノの品田昭子さんが「ゆく春」「たあんきぽーんき」、バリトンの河野克典さんが「淡雪ふる日に」「すずしきうなじ」などプロの歌声を披露した。

 第3部では、「中田喜直先生と鶴岡」と題した音楽の特集が行われ、中田さんが写った写真などをスライド上映し、解説のナーレーションを加えて鶴岡とのつながりを紹介。また、中田さんが特注した愛用のアップライトの細軸鍵盤ピアノで上山夕海さん(朝暘三小5年)が中田さんのピアノ曲集「こどものゆめ」より「朝のさんぽ」などを演奏した。また、中田さんがオーケストラ伴奏で作曲した唯一の曲「ダムサイト幻想」を、山形交響楽団のオーケストラ、鶴岡南高音楽部と鶴岡土曜会混声合唱団の合唱で壮大に演奏が繰り広げられた。

 第4部では特別ゲストとして中田さんの夫人の幸子さんの指揮で、出演者と会場が一体となって恒例の「雪の降るまちを」と「早春賦」や「夏の思い出」「小さい秋見つけた」を盛大に歌い上げ、最後は中田さんが札幌五輪のために作曲した「別れの歌」で音楽祭の幕を閉じた。

フィナーレで出演者全員が「雪の降るまちを」などを声高らかに歌い上げた
フィナーレで出演者全員が「雪の降るまちを」などを声高らかに歌い上げた



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