2010年(平成22年) 6月20日(日)付紙面より
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日本たばこ産業(JT)の社員らによる「JTの森 鶴岡」の森林保全活動が19日、鶴岡市下川のクロマツ林で行われ、地元住民や庄内地域の森林ボランティアを加え約190人が参加して下刈りなど森づくり活動に汗を流した。
同社は手入れの必要な森林の整備を支援しようと、2005年から和歌山、山梨、高知など全国7カ所に「JTの森」を設置し、グループ企業の社員と地域との交流促進を兼ねた森林保全活動を展開している。昨年3月には、いこいの村庄内の西側の森林約25ヘクタールについて、所有者の県、鶴岡市、下川生産森林組合と森林保全協定を結び、全国で8カ所目、東北では初となる「JTの森」を設けた。
鶴岡では、昨秋に続いて2回目となる活動となったこの日は、同社仙台支店や酒田、山形の各営業所などの社員と家族、地元住民、関係者らが参加。森林組合や森づくりボランティア、庄内森林管理署、県庄内総合支庁の担当者らの指導を受けながら、10班に分かれて海岸砂防林の役割を担っているクロマツ林で、小型のこぎりを使い下刈りや除伐を行った。
小学5年の二女と親子で参加した仙台市の近江谷康市さん(41)は「親子で触れ合いながらボランティアをしたいと思って参加した」と話した。昨秋に続き職場の同僚同士で仙台から参加した三浦悦子さん(45)は「みんなで協力して下刈りをした後、森の中に光があふれる光景に感動した。その気持ち良さを味わいたくて、また来ました。次回以降も参加します」と話し、森に抱かれながら作業を進めていた。
同社の活動は2014年3月まで継続され、社員らが年2回程度訪れて森づくりを支援する。
2010年(平成22年) 6月20日(日)付紙面より
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「やまがた元気な風展?食と職、人をつむぐフォーラム?地域の素材、うつわ、暮らしの技を磨く」が19日、鶴岡市のあつみ温泉街で始まった。県内産の木材や食材で作った工芸品や料理の展示、販売など多彩なイベントが催され、初日から大勢の人が訪れた。
このイベントは、温海杉や果樹、稲など地元の素材を使用して器作りに取り組む県内の4団体で組織する「やまがた元気な風の会」が、地域活性化を目的に昨年から実施している。今回は出羽商工会(小野木覺会長)と共催し、企画した。
20日までの2日間の日程で、器や家具、料理などの展示販売や木工クラフト教室、足湯を使ったフットセラピーなど多種多彩なイベントが行われる。
このうち、展示販売は温海川沿いに販売ブースが設けられた。地元の木材などを中心に制作した机やいす、器などのほか、はしやスプーン、アクセサリーなどのクラフト作品が販売され、訪れた人たちは思い思いに気に入った品を買い求めていた。