2010年(平成22年) 6月24日(木)付紙面より
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鶴岡市立湯野浜小学校(竹田茂校長、児童153人)の「砂の造形大会」が23日、同校近くの湯野浜海岸で行われ、児童たちが巨大イカやシャチ、カニなど海の生き物を題材に、巨大な砂のオブジェを完成させた。
地域の自然を生かした特色ある活動を通し、児童から協力して作品を完成させる達成感を学んでもらおうと、毎年この時期に行っている。31回目の今回は、事前にテーマを決めて6年生が粘土で模型を制作。また、大会1週間前には親子による海岸クリーン作戦を行うなど準備を進めた。
この日はあいにくの雨模様となったが、全校児童が縦割りで約30人ずつ5班に分かれ、午前9時に作業を開始。地元の建設会社が前日、重機で盛った小山を土台に、砂を盛ったり海水で固めたりしながら、シャベルやへらで形を整えた。
今年の作品は、長い足の巨大イカや暴れん坊のシャチ、大きなはさみのカニ、王冠をかぶったサメ、卵を産むカメの5つで、いずれも高さ1・5メートル、幅5―6メートルほどのサイズ。児童たちは吸盤の1つ1つや王冠の先端など細部までこだわりながら、作業を進めていた。
サメを作ったグループのリーダーを務めた佐藤豪太君(6年)は「小学校最後の作品なので、格好いいものを作ろうと思った。目のバランスや王冠など細かい部分が難しかった」と話していた。
完成した作品はサンドクラフト用ののりで固め、海開きのころまで飾っておくという。
2010年(平成22年) 6月24日(木)付紙面より
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庄内の夏の食卓に欠かせない味として親しまれている「なんぜんじ」作りが、各豆腐店で盛んに行われている。
庄内のなんぜんじ豆腐は、半球状の形をしているのが特徴で、一説によると、酒田市の南禅寺屋が元祖。南禅寺屋の祖先がお伊勢参りの途中で病気になり路銀を使い果たしたため、京都の南禅寺に住み込みで働いた。そこで丸く柔らかい豆腐に出合い、作り方を学んだ後に庄内で「南禅寺豆腐」として売り始めたと言われる。
鶴岡市泉町の「難波とうふ店」(難波亨代表)では、先月20日から作り始めた。現在は毎日500個前後を製造。梅雨明けからの最盛期には2000個近くを出荷するという。
23日午前は、従業員が寄せ豆腐をすくって専用の型枠に少し山盛りにして載せていき、しばらく重し。その後、1つずつ丁寧に型から外し水を張った中に入れていった。
難波代表は「何といっても柔らかい食感が大切。帰省客を迎えるお盆ごろに最盛期を迎える」と話していた。