2010年(平成22年) 6月25日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)で、23日から「七夕展」が始まった。「シモフリタナバタウオ」など七夕(7月7日)にちなんだ魚が展示されている。
同館は毎年この時期、七夕や星にちなんだ名前の魚を集めて展示するとともに、館内にささ飾りを設置して来館者から願い事を書いた短冊を下げてもらっている。
今回は、黒い体に小さな白色の斑点がいくつもあり、星空を思わせる姿のシモフリタナバタウオ、長く伸びたひれや体の側面の小さな白い斑点が天の川を連想させる「アマノガワテンジクダイ」、ささの葉に似た体型で体側に白い斑点を持つ「ホシササノハベラ」の3種類と、漢字で「海星」、英語で「Star Fish」と書くヒトデ(マヒトデ、イトマキヒトデ)が展示された。
来館者は水槽をのぞき込み、「モデルさんみたいにじっとしてる」「きれいな魚だのー」と話しながら見入っていた。
近くのささ飾りには「サッカーがうまくなりたい」「おいしいものがたくさん食べられますように」などの願い事が書かれた短冊が下がっていた。
展示は来月7日まで。期間を延長する場合もあるという。
2010年(平成22年) 6月25日(金)付紙面より
ツイート
昭和30年代にスポットを当てた「近くて懐かしい昭和展」が、酒田市美術館で開かれている。駄菓子や食堂などが連なる街並みを再現しているほか、力道山や美空ひばりといった当時の大スターの関連グッズ、映画のポスターなどを展示、来館者が懐かしの世界に浸っている。
ちょっと昔に目を戻し、肩の力を抜いて「今」を見つめ直してもらおうと、同美術館が市や市教育委員会とともに企画。▽昭和30年代の街並み再現コーナー▽あこがれの昭和の大スターたち▽昭和映画館▽ピッカピカの1年生▽酒田の昭和コーナー▽昭和のおもちゃたち―の6コーナーで、昭和30年代を振り返っている。
このうち「街並み再現コーナー」では、駄菓子屋、食堂、たばこ屋、銭湯、写真館、茶の間が連なる昭和30年代の街並みを市民ギャラリー内に再現。入り口には木を組んで製作したやぐらの上にテレビを置いた「街頭テレビ」、茶の間脇には当時、「三種の神器」と呼ばれたテレビ、洗濯機、冷蔵庫が並ぶ。
また、「酒田の昭和コーナー」では、同市出身のシャンソン歌手、故岸洋子さんが実際に着用した舞台衣装、映画館「グリーンハウス」の映画紹介パンフレットなどがある。来館者は「中学を卒業した時、こんな感じだけの―」などと当時を振り返っていた。
同美術館では「来館者の滞在時間が長いのが今回の展示会の特徴。皆さんが昭和の世界を懐かしんでいるようだ」と話していた。展示は7月25日まで。関連企画として来月4日に「楽しいタイムトラベルコンサート」と題した音楽会(午後1時半、同3時)、同10、11の両日にはプロの紙芝居師・安野侑志さんによる上演会(両日とも午後1時半、同3時)が開かれる。問い合わせなどは酒田市美術館=電0234(31)0095=へ。