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2010年(平成22年) 6月29日(火)付紙面より

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環境に優しいエコドライブ 燃費はどう

 環境に優しい「エコドライブ」について学ぶ「県内縦断エコドライブオリエンテーリング」が27日、酒田市の県酒田海洋センター発着など計4コースで行われた。

 このイベントは、県内カーディーラーで組織するNPO法人・県自動車公益センター(鈴木吉徳理事長)、日本自動車販売協会連合会県支部の共催。二酸化炭素の排出を抑え、環境に優しいエコドライブを普及しようと2007年から毎年開いている。

 参加者から往路は通常の運転で、復路はエコドライブを心掛けてもらい、往路と復路で使用したガソリンの違いについて認識してもらうもの。今年は酒田市とともに、山形、米沢、新庄の3市をそれぞれ発着する計4コースを設けた。

 このうち酒田コースは海洋センターを出発、山形市の山形ビッグウイングで折り返した後、再び同センターに戻ってくる往復231キロ。広く庄内地方一円から車両38台が参加、車両後部に「エコドライブオリエンテーリング参加中」という緑色のステッカーを張り出発、行きは通常の運転方法で走った。

 折り返しのビッグウイングでは、日本自動車連盟(JAF)山形の担当者が「ゆっくり発進すること」「信号で止まるときなどは前方を予測しアクセルダウン」などとアドバイス。参加者は燃費向上を目指し復路を走らせた。

エコドライブオリエンテーリングで山形市に向け出発する参加車両=酒田コース
エコドライブオリエンテーリングで山形市に向け出発する参加車両=酒田コース


2010年(平成22年) 6月29日(火)付紙面より

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鶴乃湯 庄内映画村オープンセットに移築

 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」のロケ地の一つで、昨夏で廃業した銭湯「鶴乃湯」が、鶴岡市中心部から月山山ろくの庄内映画村オープンセットに移築され26日、現地で完成披露セレモニーが行われた。鶴乃湯を経営していた三谷政弘さん(73)、享子さん(68)夫妻も訪れ、「大変うれしい」と笑顔を見せた。

 鶴乃湯は1941(昭和16)年の創業。地下水をくみ上げ、薪(まき)で沸かすスタイルを続け、「やわらかいお湯」として親しまれてきた。「おくりびと」では、主演の本木雅弘さんが幼いころから通っている友人宅の銭湯という設定で、映画の代表的シーンが撮影された。

 風呂釜の老朽化などに伴い、夫妻が昨年8月いっぱいでの廃業を決めたところ、市民の間で保存を望む声が上がり、庄内映画村が移築・保存することになった。

 昨年末までそのままの状態で一般公開した後、雪解けを待って今年2月から解体。4月中旬からオープンセットでの建設を進めてきた。

 オープンセット受付施設近くに移築された鶴乃湯は、脱衣所や浴槽、番台までもが以前のまま。薪をくべる風呂釜も移された。解体を含めた建設事業費は約3500万円。このうち4分の1を国の観光圏整備事業の補助を受け、日本海きらきら羽越観光圏の認定案内所として情報提供も行う。

 この日のセレモニーには、関係者約10人が出席。庄内映画村の宇生雅明社長は「立派に復活し、映画のシーンが浮かんでくる」とあいさつ。日本海きらきら羽越観光圏推進協議会長の榎本政規鶴岡市長は「庄内に観光の風が吹いている。案内所として多くの方に庄内を宣伝してもらえれば」と期待を込めた。

 来賓のあいさつに続いて、宇生社長や政弘さんらがテープカット。40年近く番台に座ってきた享子さんも再び番台に座り、「全く以前のままですごい。そのままの形で残してもらい感慨深い」と話していた。

移築された鶴乃湯の前で関係者がテープカット(左) 「ここにモックンが入ったの」と言いながら浴槽に入る観光客の女性たち
移築された鶴乃湯の前で関係者がテープカット(左) 「ここにモックンが入ったの」と言いながら浴槽に入る観光客の女性たち



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