2010年(平成22年) 7月1日(木)付紙面より
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鶴岡市櫛引地域の農業関係者がこのほど、東京都新宿区神楽坂五丁目の善国寺(通称・毘沙門天)境内で「くしびき産直」を行い、サクランボなど旬の農産物を販売、首都圏の消費者らと交流した。
両地域の交流は1998年、神楽坂まちづくりの会の会員が首都圏櫛引会のメンバーと同僚だったという縁で、旧櫛引町を訪れ、水(すい)えんの能を鑑賞したのがきっかけ。2001年から年間を通じた定期的な産直が始まり、近年は市櫛引庁舎とJA庄内たがわ櫛引支所、櫛引農村工業農業協同組合連合会(櫛引農工連)、産直あぐりが産直販売推進委員会を組織し、6―12月(7月除く)に6回実施している。
今回は本年度初回で、地元の関係者6人がトラック1台に農産物を積み込んで神楽坂を訪れ、テント4張りで店開きした。キュウリやトマト、ミズなどの新鮮な野菜や山菜、花きのほか、果物のジュースや漬物などの加工品、減農薬栽培のコメなどを販売。天候にも恵まれ、午前9時の開店前から次々に客が訪れ、目玉のサクランボは正午までにほぼ完売する人気ぶりだった。
首都圏櫛引会の佐藤榮作会長ら会員5人も応援に駆けつけ、販売を手伝った。
今後、8月26日、9月30日、10月28日、11月25日、12月27日に実施する。市櫛引庁舎産業課では「今年はサクランボが予想以上に売れ、過去最高の売り上げを記録した」としている。
2010年(平成22年) 7月1日(木)付紙面より
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県立酒田東高校(冨士直志校長)の生徒会(高橋健大会長)有志が29日、酒田市の亀城小学校(佐藤正夫校長、児童431人)を訪問。酒田東生徒が「先生」となり、児童たちを前に英語の「出張授業」を繰り広げた。
生徒会活動を活性化させるとともに、社会奉仕の精神を学ぼうと、酒田東生徒会は本年度、ボランティア活動に力を入れている。今回の出張授業もボランティア活動の一環で、今年4月に活動を希望する生徒を募ったところ、3年生7人、2年生3人の計10人が名乗りを上げ、これまで同校の英語担当教諭と一緒に授業の進め方について練習を重ねてきた。
亀城小によると、5年生は現在、年間35コマの「外国語活動」の授業があり、英語を学んでいるという。
この日は、高橋会長ら生徒10人と生徒会担当の石山隆雄教諭が亀城小を訪問。5年生64人を対象に2回に分け、生徒はアニメ「サザエさん」の登場キャラクターに扮(ふん)し寸劇を披露しながら、▽hungry(空腹)▽happy(幸せ)▽angry(怒る)▽sad(悲しい)▽excited(興奮する)―の感情表現に関する英単語を解説した。
その後、児童たちは4人ずつ班をつくり、お兄さん、お姉さんの指導を受けながら5つの英単語を活用した寸劇を考案し披露、楽しみながら英語を学んだ。亀城小の佐藤大輔君は「笑いありの英語の授業で覚えやすかった。5つの単語をいっぱい使いたい。また、お兄さん、お姉さんの授業を受けてみたい」と笑顔で語った。
高橋会長は「児童たちは元気で、非常にやりやすかった。思ったよりも理解してもらえたようで良かった」、石山教諭は「教えることで自分たちの学びにもつながるはず。機会があればまたやってみたい」とそれぞれ話していた。