2010年(平成22年) 7月2日(金)付紙面より
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県内各地の河川で1日、アユ釣りが解禁され、早朝から待ち望んでいた釣り人たちが繰り出した。
県内水面漁業協同組合連合会によると、この日アユ釣りが解禁されたのは、最上川第八(放流量150キロ)、月光川養殖(同24キロ)、赤川(同420キロ)、温海町内水面(同200キロ)の庄内の4漁協を含む県内9漁協管内の河川。
鶴岡市槙代地区を流れる温海町内水面水系の小国川ではこの日、朝早くからアユ釣りファンが訪れた。午前中は青空が広がる天候に恵まれ、釣り人たちはアユが潜んでいそうなポイントにおとりアユを泳がせるなどし、久々のアユ釣りを楽しんでいた。
新潟市から訪れた会社員の男性(56)は「先週から降っていた雨の影響で川の石にコケがついていないため釣果はあまりよくない」と話していた。
県などはアユがかかる細菌病の「冷水病」の発生を防ぐため、県外産おとりアユの持ち込みを自粛するよう釣り客に呼び掛けている。
庄内のアユ釣りは、日光荒瀬漁協が10日、山戸漁協は15日に解禁される予定。
2010年(平成22年) 7月2日(金)付紙面より
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出羽三山の主峰・月山(1984メートル)が1日、山開きした。早朝から白装束姿の信者らが山頂を目指し、夏山シーズン到来を告げた。
山頂の月山神社には月読命(つきよみのみこと)が祭られ、信仰の山として全国から信者が集う。また、高山植物の宝庫としても知られる。開山祭は毎年7月1日に同神社で行われ、地元や全国各地から参列した信者が夏山本番を前に山の安全などを祈願する。
この日は前日までの梅雨空とは打って変わり、山頂付近は青空が広がる絶好の天気となった。8合目付近の湿原には、ニッコウキスゲやコバイケイソウ、少し登ると足元にハクサンイチゲやショウジョウバカマなどの黄や濃いピンク色の小さな花があちこちに咲き誇り、登山者の目を楽しませた。
また、9合目近くでは雪渓が現われ、遠く雲海のかなたに鳥海山を望む絶景が広がった。午前7時すぎからすげがさに白装束姿の信者や地元の自治体関係者らが登り始め、苦しい山道の後に広がる光景に息をのんでいた。
前日に8合目に1泊し午前6時半ごろから登り始めたという仙台市の70代の夫婦は「夜にどしゃ降りの雨が降ったので今日の天気はあまり期待していなかったが、鳥海山まで見えてもうけたような天気。毎年登るのもきつくなってきたが、これを見たらやめられない」と笑顔で話していた。
山頂では午前11時から県内外の信者らが参列して開山祭が行われた。