2010年(平成22年) 9月7日(火)付紙面より
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鶴岡市の黄金小学校(梅木道男校長、児童93人)で4日、1985年の在校生たちが校舎敷地内に埋設したタイムカプセルを開封。当時の懐かしい品々を手に思い出に触れた。
同校の創立100周年記念事業の一つとして、タイムカプセルの開封を機に旧友同士が再会し、あらためて親交を深めてもらおうと、25年前に校舎北側の敷地内に在校生が記念の品を埋め、2010年に開封することにしていた。
この日の開封作業には25年前の在校生や担任の先生、現在の全校児童とその保護者など約200人が参加した。スコップで土を掘り起こし、地中約1・5メートルからセラミック製のタイムカプセルを取り出した。その後、体育館に移動して開封。中には当時の1―6年生が未来の自分の姿を想像して書いた作文、当時の学校行事を写した写真やビデオテープなどが次々と取り出された。
当時の在校生たちは、25年前の思い出の品々を手に取り「当時のままですごく懐かしい」と、同級生や担任の先生と思い出話に花を咲かせていた。
当時6年生だった松浦一憲さん(36)=東京都三宅島=は「当時、25年という月日は想像できなかったが、振り返るとあっという間だった。今回を機に昔の仲間と再会できてうれしい」と話していた。
また、現在の在校生は埋設場所に再び絵日記や作文、学校新聞などを入れたタイムカプセルを埋めた。今回と同じく25年後の2035年に開封する予定。
2010年(平成22年) 9月7日(火)付紙面より
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庄内地方で稲刈りが始まった。鶴岡市櫛引地域のほ場ではコンバインのエンジン音が響き渡り、黄金色に輝く稲が次々と刈り取られ、収穫の秋の到来を告げている。
庄内地方では例年、最も早く稲刈り作業を開始しているという鶴岡市上山添の菅原和行さん(48)方では、昨年より5日早く、今月4日からひとめぼれが収穫期を迎え、作業を始めた。
6日午前、青空が広がり厳しい残暑となる中、菅原さんは約70アールのほ場で特別栽培したひとめぼれを収穫。「今年は7月末から8月初旬の出穂期に暑い日が続いた影響で高温障害が若干見られる」と話していた。
全農山形庄内統括事務所によると、庄内地方では春先の低温の影響で穂数が少なくなったが、7月から好天に恵まれ、1穂当たりのもみ数が多くなったため、平年並みの収量が見込まれている。
主力品種のはえぬきは10日から24日にかけて刈り取り適期を迎え、18―20日の連休に作業がピークになるという。同事務所では「今年は好天が続いているため、高温障害で品質が低下することが懸念される。刈り遅れがないようにお願いしたい」と呼び掛けている。