2011年(平成23年) 3月10日(木)付紙面より
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鶴岡工業高等専門学校(横山正明校長)の鶴岡高専産学連携研究発表会が8日、鶴岡市の庄内産業振興センターで開かれ、教員や同校と共同研究している企業の担当者が、研究の成果を発表した。
同校では教員たちの研究成果を発信することを目的に2005年から毎年この時期に教育発表会を開催しており、今回からは技術・研究交流をさらに深めることを目的に、日ごろ同校と共同研究している企業も研究発表に加わり行われた。
この日は同校教員6人と企業の開発担当者3人の合わせて9人が、各30分ほどの持ち時間で研究内容や結果、課題などを発表。同校や企業の関係者など約20人が聴講し
た。
このうち、「振動解析技術を活用した長寿命ファンの開発」のテーマで発表したオリエンタルモーター・関東オフィスTM開発課の高橋政行さんは、ファンモーターの長寿命化に必要な故障率などを考慮した設計技術とその評価技術を中心に説明。「ファンモーターは電子機器などの冷却に多く使用されており、これまで寿命は3年から6年ほど。長寿命ファンは365日連続運転しても約11年間は使用でき、メンテナンスの回数も軽減されランニングコストを抑えることができる」と開発した製品を紹介していた。