2011年(平成23年) 3月12日(土)付紙面より
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庄内地方は11日、前夜から雪が断続的に降り続き、大雪となった。10日午前9時からの24時間降雪量は鶴岡市櫛引38センチ、庄内町狩川35センチ、酒田市20センチを記録。鶴岡市街地では久しぶりに除雪車がフル稼働し、対応に追われた。
山形地方気象台によると、大雪は北日本の上空約5000メートルを氷点下36度の強い寒気が通過したため。11日午前1時28分に庄内南部に大雪警報を発表、同6時18分に注意報に切り換わった。12日は高気圧に覆われ、おおむね晴れるという。
同気象台によると、各観測地の午前零時からの24時間降雪量の過去最高(3月)は、鶴岡市櫛引が1988年に観測した29センチ、庄内町狩川が87年に観測した28センチ。また、53年から観測している酒田市の過去最高は70年に記録した30センチ。
鶴岡市除雪対策本部によると、11日未明から市街地に除雪車が出動した。除雪車128台がフル稼働で除雪作業にあたったのは2月上旬以来。鶴岡公園で11日午前9時に積雪75センチを観測。10日午前9時からの24時間で、33センチの降雪があった。
11日朝、鶴岡市街地では住民たちが自宅の前をスコップやスノーダンプで除雪したり、車の上に降り積もった雪を払い落とす光景が見られた。早朝から除雪作業に追われた女性は「3月にこんなに雪が降って驚いた。もう除雪作業しないですむと思っていたのにがっかりした」と話していた。