2011年(平成23年) 5月15日(日)付紙面より
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酒田市の天真学園高校(齋藤正典校長、生徒214人)は13日、東日本大震災の影響で同市に避難している福島県の人たちを同校に招待、調理科3年生が調理した料理を振る舞ったほか、茶道部(石見咲希香部長、10人)が呈茶した。
調理科3年生は、集団調理実習の一環として毎週金曜日、希望する教職員や生徒を対象に自ら調理した給食を300円で提供している。メニューは週替わりで、生徒が主体になって決めているという。今回の提供は、避難してきた人たちからも生徒が調理したものを食べてもらおうと同校が企画、7人が訪れた。
この日の料理は、▽ハンバーグ▽ジャガイモグラタン▽わかめと豆腐のみそ汁▽みかんゼリー―などで、ご飯は本県産つや姫を使用。生徒会長の芳賀俊太郎君(3年)が「私たちが調理した温かいものをゆったりと食べてください」とあいさつ。7人も早速舌鼓を打ち、「おいしい」と感想を話していた。
引き続き、同校会議室に設けた立礼(りゅうれい)の席で、茶道部メンバー6人が呈茶。避難してきた人たちは生徒たちと交流を深めた。
芳賀君は「避難してきた人たちのため、自分たちにも何かできないかと思い、会食を催した」と話していた。
2011年(平成23年) 5月15日(日)付紙面より
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森林の魅力を市民に紹介して豊かな森に目を向けてもらおうと鶴岡市は、「つるおか森の散歩道20選」の2次募集を行っている。昨年度の応募分などから10コースを選定しており、今回の募集でさらに10コースを選び20選を決定する。選定したコースには案内板などを整備し、併せてガイドマップを発行して市民に広く紹介していく。
市町村合併で東北一広い市域となった同市は、市の面積の約7割を森林が占めている。市は、人々の暮らしを支えてきた森林を地域の掛け替えのない貴重な資源として再評価し、市民が森に親しめる環境づくりを進めようと、「森林文化都市」構想を提唱。森の散歩道20選も、この森林文化都市構想の一環で昨年度から選定作業に乗り出した。
昨年度に実施した1次募集では選考対象として24コースが挙がり、市の担当職員が実地踏査した上で、学識経験者らによる選考会で安全性や快適性、景観、学習、総合的な歩く楽しさといった観点で10コースを決定。「大山下池周遊道」「熊野長峰湿原群コース」「田川の自然を散策」「羽黒山山伏コース」「六十里越街道」「温海嶽ぶなの森遊歩道」などを選んだ。
2次募集でも▽行きやすい、歩きやすい道▽行ってみたい魅力がある道―の2つを要件に、お薦めの道を募る。対象は市内の道とするが、他の市町村にかかる道であってもメーンルートが市内にあり一体的に利用できれば一つのコースとして応募できる。すでに選定されたコースは除く。
森の散歩道に選ばれたコースの応募者には、賞状と副賞(図書券5000円分)を贈る。
選定を担当する市地域振興課は「市内には魅力いっぱいの森の散歩道が多くある。森に触れて楽しみながら心豊かに散策できる、そんなお薦めのコースを紹介してほしい」と呼び掛けている。
応募は所定の用紙に必要事項を記入し、今月20日まで地域振興課内の森林文化都市研究会事務局に提出する。問い合わせは同課=電0235(25)2111、内線585=へ。