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2011年(平成23年) 6月1日(水)付紙面より

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文化会館 現在地で改築

 鶴岡市は30日、老朽化で改築整備を検討している市文化会館の建設地について、同市馬場町の現在地とする方針を明らかにした。6月1日に開催する市文化会館整備検討委員会の第1回会議で報告する。文教施設が集中している拠点地区であることなどを考慮し、移転をせずに現会館とともに隣接する市青年センターの敷地を活用する。現施設解体から完成までの約2年半は文化会館は休館となり、1200人規模のホールの使用はできなくなる。

 現在地への改築は、榎本政規市長が同日午後に行った定例会見で明らかにした。

 市は新会館の建設予定地について、現在地や旧荘内病院跡地、別の市有用地などを候補に検討。鶴岡アートフォーラムなど文教施設が集積していることや、同じ場所への建て替えなら施設解体費に合併特例債を活用できることなどから、現在地改築を判断した。

 現在地の場合、来館者の駐車スペースも周辺の市役所駐車場、同第2駐車場、市民プールそばの駐車場が利用できるといったメリットがある。

 市は合併特例債の発行期限となる2015年度中の新会館完成を見込んでおり、整備スケジュールを12―13年度に基本・実施設計、13年度中の着工と想定している。このため、現会館の解体から新会館完成までの約2年半は、文化会館は休館となる。

 文化会館が使用できない間、利用団体などからは市中央公民館や市内の各地域にあるホールなどを代替施設として利用してもらう考え。吹奏楽や合唱など全国コンクールの鶴岡田川地区予選大会については、同じ地区の庄内町の響ホールで開催するといった案が浮上している。

 市文化会館整備検討委員会は学識経験者、利用団体代表、自治組織代表らに公募委員5人を加えた計15人の委員で構成。新会館の規模や機能などを検討する。市は検討結果を踏まえ、本年度に整備基本計画策定を目指している。

新会館の建設場所となる文化会館(右)と青年センター
新会館の建設場所となる文化会館(右)と青年センター



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