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2011年(平成23年) 7月30日(土)付紙面より

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元気に論語素読 致道館で「昔の授業」体験

 鶴岡市教育委員会の夏休み体験企画「致道館で昔の授業を体験しよう!」が29日まで3日間にわたり、同市の旧庄内藩校致道館で行われた。街中の喧(けん)騒とは懸け離れた木々の緑に囲まれた涼しい畳の間で、子供たちが論語を素読する大きな声が響いた。

 「自学自習」や「天性重視・個性伸長」を重んじ、鶴岡の教育的風土を形づくるとともに、不易の学びの精神として受け継がれている致道館の学びの精神を広く市民に知ってもらい、地域の文化・歴史に関心を持つきっかけにしてもらおうと昨年から実施。小学3―6年の12人と、保護者や一般4人の計16人が受講した。

 致道館文化振興会議の細井功会長と富樫恒文市文化財保護指導員の2人が講師となり、3日間とも午前中の2時間半、論語抄の第1章から21章までの素読と、藩校致道館の成り立ちや学制、教育方針などを聞く学習を繰り広げた。

 初日は難しい漢字に戸惑った様子だったという子供たちも、最終日の29日には細井会長のリードに続き、大きな声で素読。「子曰(のたまわ)く、故を温して而(しこう)して新を知る。以(もっ)て師為(た)る可(べ)し」(第15章)など庄内独特の読み方を学びながら、「江戸の学校」を体験していた。

 昨年に続き2回目の参加という羽黒三小5年の竹内涼君は「学校で習わないことが勉強できるので参加した。論語は難しいけれど、声を出して読むのは楽しい」、朝暘五小6年の加賀山夢彩さんと同小4年の青山千紘さんは「夏休みの自由研究は致道館のことを調べたい」と話していた。

風が通る涼しい畳の間で、子供たちが鶴岡の教育の原点ともいえる論語の素読に取り組んだ
風が通る涼しい畳の間で、子供たちが鶴岡の教育の原点ともいえる論語の素読に取り組んだ



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