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2011年(平成23年) 1月9日(日)付紙面より

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「恵み」食育に役立てて 「食のカレンダー」作製

 森を舞台に幼児を中心とした子供たちの心身の健全な育成を目指している「つるおか森の保育研究会」(神田リエ会長)が、山や森、里、海と地元の素材の恵みを知ってもらい子供の食育につなげようと、2011年版の「食のカレンダー」を作製した。季節の旬の恵みにこだわり、毎月「山と里」「海」の食材を1種類ずつ取り上げて2品の料理を写真とレシピで紹介。鶴岡市内の保育園、幼稚園に通う3歳以上の幼児の家庭に配布した。

 同研究会は、同市内の保育・幼稚園、児童館、子育て支援の関係者や学識経験者らで昨年4月に発足。森林をはじめとする自然環境の中での体験を通じ、子供たちの豊かな感性や健康な心身を養うための具体的な方策の研究と情報交換、森の中での保育体験事業などを行っている。

 「つるおかを食べよう!」と銘打った食のカレンダーも、こうした活動の一環で企画され、家庭でも食育に関心を持ってもらう機会にしてもらおうと製作した。A4判横型14ページのカラー、壁掛けタイプで、開いて2カ月分が一度に見られるようになっている。1月のタラ、白カブ、4月のサクラマス、よもぎ、9月の口細ガレイ、サツマイモ、11月のハタハタ、もってのほかなど、各月に旬を迎える地元の農林水産物を取り上げ、「栄養豊富で手間のかからない」料理を紹介。食材の特徴や紹介した食材を利用した郷土料理のいわれや作り方も「今月のトピックス」などとして掲載し、カレンダー部分では地域の伝統的な行事や祭事も紹介している。

 料理は市立保育園で実際に提供されているメニューを選び、盛り付けた食器類も保育園で使用しているものを使った。地元の伝統食も取り上げ、同研究会は「地元の旬の素材を使った郷土料理が、親から子へ、子から孫へと伝わっていくことを願っている」としている。

 研究会の神田会長は「合併した鶴岡市は森、山、川、里、海とすべての恵みがそろっていて、研究会として食育にも力を入れたいと考えて食のカレンダーを作った。子供たちだけでなく、保護者たちにも地元でとれた旬のものを大切に食べることへの理解を深めてもらいたいと思っている。この地域は伝統的に培われた食文化も豊かで、そうした情報もカレンダーに満載した。親子で一緒に、地元の旬の素材を使った料理を楽しんでもらえれば」と話している。食のカレンダーは3500部作製。問い合わせは同研究会事務局の市子育て推進課=電0235(25)2111、内線148=へ。

山と里、海の恵みを満載した「食のカレンダー」
山と里、海の恵みを満載した「食のカレンダー」


2011年(平成23年) 1月9日(日)付紙面より

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かわいいウサギも 鶴岡市民の力作「新春文化展」

 鶴岡市民が趣味で制作した作品を集めた「新春文化展」が8日から市中央公民館で始まった。日本人形や木工、絵手紙、手芸、写真、絵画など多彩なジャンルの創作、力作が来場者の目を楽しませている。

 同公民館が市民に作品の出展を呼び掛け、毎年この時期に開催している。今回は30代から90代まで283人から1人1、2点ずつ計360点が集まった。

 会場にずらりと並んだ作品は、今年のえと「卯(う)」にちなんだウサギを題材にしたものが多く、福が詰まった袋や福矢を抱えたかわいらしい木目込みの人形をはじめ、パッチワークキルト、ウサギの七福神が乗った宝船の木工クラフト、水墨画などが目を引いた。

 このほか、タカとトラをかたどった水引き細工や年賀状など正月らしい作品、華やかな傘福や押し絵、書や水彩画などが並び、訪れた人たちは「どれも上手にできてるね」と言葉を交わしながら作品に見入っていた。展示は12日まで。

 このほか、初日の8日は煎茶席が設けられ、来場者がゆったりとお茶を楽しんだ。9日には抹茶席も設けられ、無料で抹茶が振る舞われる。午前10時から午後3時までで、茶菓子がなくなり次第終了する。

今年のえとのウサギにちなんだ木目込み人形などがずらりと並んだ
今年のえとのウサギにちなんだ木目込み人形などがずらりと並んだ



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