2011年(平成23年) 10月14日(金)付紙面より
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鶴岡市の大泉保育園(平藤久喜園長、園児108人)で13日、園児や保育士、保護者などが園庭にブルーベリーの木3本を植樹した。来夏には青紫色の実がなり、ブルーベリー狩りが楽しめるようになるという。
今年で創立50周年を迎えた同保育園の記念事業の一環として行われた。保護者や保育士の「後々に楽しめる実のなる木を」といった希望を受け、鈴木農園(同市羽黒町上野新田、鈴木繁治代表)の協力で「マグノリア」「フロリダスター」「ミレニア」の3種類のブルーベリーを植えることになった。
この日の植樹セレモニーには3―5歳児約80人と保育士、地元住民による記念事業の実行委員会メンバー、保護者などが参加した。
はじめに同保育園の阿部達也理事長が「今日植えるブルーベリーは、1年後には立派な実がなるそうです。いっぱい食べることを楽しみにしながら大事に育てましょう」と呼び掛けた。
阿部理事長や平藤園長、来賓などに続き、園児たちがスコップで土をすくっては木の根元にかけた。齋藤里乃ちゃん(6)は「たくさん実がなるといいなと思う。大きくなったら食べに来たい」と話していた。
鈴木代表によると、ブルーベリーは成長しても2メートル程度の大きさで、小さな子供たちでも実を採りやすい。世話も簡単で雪に強く、春に釣り鐘状の白い花を咲かせ、夏に実がなり、秋には紅葉するなど一年中楽しめる。今回植樹した3種はいずれも実の粒が大きく甘いのが特長で、特にフロリダスターは500円玉大の大きな実がなるという。
2011年(平成23年) 10月14日(金)付紙面より
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遊佐中学校(小松博道校長)の3年生148人が12日、遊佐町十里塚のクロマツ林で下刈りや枝払い、広葉樹の除伐などに汗を流した。
同町の海岸一帯を緑で彩り「町の木」でもあるクロマツは、先人たちが大変な苦労の末に植林に成功。家や田畑を強風とそれに伴う飛砂から守り、町民の暮らしと産業を支えている。
同校では10年ほど前から、町のシンボルともいえる海岸砂防林を大切な郷土の遺産として未来に引き継ごうと毎年、3年生を対象にクロマツ林の整備体験学習を実施。県庄内総合支庁や庄内森林管理署、町産業課、北庄内森林組合などの協力を得ながら、地元ボランティアらとともに作業している。
この日、スクールバスで十里塚海水浴場に到着した生徒たちは、100メートルほど内陸部へ歩いて林内に移動。海岸では強かった西風がほとんど感じられなくなり、クロマツ林の効果を肌で知った。安全のためヘルメットをかぶり、10人ほどのグループで林の中へ。下刈りがまやナタ、のこぎりを使って下草の刈り払いやつる切り、枝払い、林の中に点在するニセアカシアやホオノキなどの除伐を行った。2時間ほどの作業で林は見通しが良くなり、薄暗かった林はすっかり明るく変身した。
森林整備は初めてという今野亮君(14)は「切らなければならない木が多くて大変だった。かまなどの使い方も難しかったが、後ろを振り向くと結構きれいになっていて、うれしかった」と話していた。