2011年(平成23年) 10月15日(土)付紙面より
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酒田市生涯学習まつり2011が14日、「学びで拓(ひら)く 公益の心と 酒田の未来?とびだせ学びの世界へ」をテーマに市総合文化センターで開幕した。16日までに、71のサークルや団体がこの1年間に取り組んだ成果を展示・発表する。
14日は午前10時から開幕式典。「スクエアダンスもくれん」の代表で同センター会場の実行委員長を務める梁瀬茂登(やなせ・もと)さん、ともに酒田幼稚園(山口龍二園長)年長組の小林央昇(ひさのり)君(5)と小野寺瑠理さん(5)がテープカットした。
あいさつで梁瀬さんが「普段は自分関係のものしか見ないことが多い。このまつりを機に他のさまざまな展示・発表を見学、体験してもらい、興味を持ったらすぐに声を掛けてほしい。その場で作ったりできるものもある」と呼び掛け、「こうして盛大に開催できるのも皆さんの協力のたまもの。感謝申し上げる」とお礼を述べた。
続いて、同センター近くの酒田幼稚園年長児52人が合唱と演奏を披露。「ホホホ」を身振り手振りを交えて元気いっぱい歌うとともに「メリーさんのひつじ」と「とんぼのめがね」をハーモニカでメドレー吹奏し、詰め掛けた家族らから大きな拍手を受けた。
この日は展示が中心。15、16日は各種発表、体験教室があるほか、1階の特設ステージでは、懐かしい紙芝居やマジックショー、子どもお菓子つり大会、ジャグリングショーなどのイベントが繰り広げられる。
一方、旧3町でも主に今月下旬から来月にかけて文化祭・芸術祭を開催する。
2011年(平成23年) 10月15日(土)付紙面より
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県内中小企業の取引拡大を目的にした、県企業振興公社(遠藤克二理事長)主催の「県広域商談会in庄内」が13日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、発注企業、受注企業とも同公社の想定を上回る参加となり、活発な商談が展開された。
同公社は毎年、2月と7月の年2回、県内中小企業の営業活動を支援し、企業取引の一層の拡大を図ろうと、内陸地域で商談会を開催。庄内地域での商談会の開催は「庄内地域取引商談会」として開催した2000年以来、11年ぶりで、今回は来年2月の商談会を前倒しする形で開いた。
前倒しして開いた理由について同公社の草苅典美常務理事は「円高が長期化し、それに伴う産業の空洞化が懸念されることに加え、なかなか先が見えない経済動向が続く。まずは足元のビジネスチャンスをつかんでもらいたい」と話す。庄内地域で開催したことに関しては「内陸地域での開催だったため、これまで庄内地域の企業の参加数が少なかった。庄内地域の企業の参加を容易にすることで、取引拡大の契機にしてもらいたい」としている。
発注企業は県内のほか、首都圏や中京圏などから64社(庄内地域企業は14社)、受注企業は県内を中心とした172社(同52社)が参加。発注企業を業種別に見ると、半導体関連、電気機器がそれぞれ8社、輸送用機器が7社、工場の自動化を図るファクトリーオートメーション関連が5社など。受注企業の業種別では機械加工・組立関連が93社、製缶・板金・プレス31社、電気機器23社など。
商談会は、発注企業側のブースを受注企業がそれぞれ訪れて面談する形式で行われ、15分間の持ち時間をフルに活用し熱のこもった商談が繰り広げられた。公社の商談会に今回初めて、発注企業として参加した酒田市内の農機具メーカーの担当者は「社員の高齢化が進む中、部品を自社で加工し在庫を抱えるよりも、受注企業を探した方が良い。できれば広域的に窓口を増やしたいと思って参加した。ニーズに合う企業と取引できれば」と話していた。