2011年(平成23年) 10月16日(日)付紙面より
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今年で28回目を迎えた秋まつり「酒田どんしゃんまつり」が15日、酒田市の中心商店街で開幕し、家族連れや行楽客が「収穫の秋」を満喫している。
秋の収穫に感謝するとともに、商売繁盛の願いを込めた秋まつりとして、中心商店街、市内の観光団体を中心とする実行委員会が1984年から始めた。「どんしゃん」は、舟を呑(の)み込むほどの大漁「呑舟(どんしゅう)」から転じたともいわれ、にぎわいを表したもの。初日の15日は、中通り商店街、中町モールに露店がずらりと並び、野菜や漬物、植木、飲食物などが販売された。午前中はあいにくの雨模様のため、客足はいまひとつ。それでも昼前には、天真学園高食育調理科生徒による「北前舟汁」などの販売、ぼうさいテント市のマグロ解体実演などには大勢の家族連れらが列をつくった。
また、中町まちづくりサロン内には、同市の琢成小5年41人による模擬商店街「琢成なないろ商店街」が開設された。中町中和会商店街振興組合(脇屋直紀理事長)の加盟店の指導で今年9月からこれまで、児童たちは「小売りの仕組み」について学習。その成果を生かし、和洋菓子、陶器類、食品などの6店舗を「経営」した。
最終日の16日は、呼び物のフリーマーケットが大通り商店街に開設されるほか、中央公園では復興応援市「三陸のサンマ焼き販売」、国際屋台村、子供向けの遊び場「だがしや楽校」、中通り商店街では、空き店舗を活用し東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町の様子を撮影した「震災パネル展」などの催しが行われる。
2011年(平成23年) 10月16日(日)付紙面より
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鶴岡市関川地区の特産品・しな織をPRする「関川しな織まつり」が15日、同地区の関川しな織センターを主会場に始まり、しな織製品の展示・販売や機織り体験などでにぎわった。
関川地区の女性たちの手で受け継がれてきたしな織は、日本三大古代布に数えられる。2005年9月には庄内で初めて国の伝統的工芸品に指定された。
まつりはしな織の魅力を広く知ってもらおうと、地元住民らが中心となり、毎年この時期に開催している。23回目の今回は16日までの2日間の日程で、帽子やバッグ、財布などしな織製品の展示・販売をはじめ、10センチ四方のコースターを作る機織り体験、近くの戊辰の役史跡公園ではとちもちや熱々のナメコ汁、赤カブの漬物など特産品販売が行われている。
初日の15日は時折雨が降る天候となったが、家族連れなどが次々と会場に足を運んだ。しな織センター内では公募で選ばれた「しな織姫」の成田紗香さん(21)=鶴岡市出身、会社員=と、飯野慧子さん(22)=横浜市出身、大学院生=の2人が、かすりの着物に赤い前掛け姿で機織りを実演し、注目を集めていた。飯野さんは「和装が好きなので日本の織物をぜひ体験してみたかった」と話していた。
16日は午前9時から午後4時まで。