2011年(平成23年) 11月19日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市立荘内看護専門学校(校長・三科武荘内病院長)の継灯式が18日、荘内病院講堂で行われ、7カ月間の予科期間を終えた1年生が看護の道へ決意を新たにした。
継灯式は看護者として適性を認められた学生に今後2年半の現場実習を始めるに当たって、「看護の心の光」を受け継ぐ儀式。近年、全国の医療機関でナースキャップが廃止されていることを受け、同校でも本年度から、予科期間終了後に行っていた戴帽式を継灯式に替えて実施した。
この日、継灯式に臨んだのは鶴岡市をはじめ酒田市や三川町、東京都出身などの20人。式には保護者や学校関係者、在校生ら約130人が出席した。はじめに同校の加藤由喜子教務主幹が予科期間の修了証を手渡した後、1年生一人一人が「常に患者さんの痛みが分かる看護師になる」「責任感と思いやりを持てる看護師になりたい」などと誓いの言葉を述べた。
続いて、三科校長が「明日から看護師の「卵」として実習を行うことになるが、常に問題意識を持ち、分からないことは明日に持ち越さずその日のうちに解決してほしい。患者さんに勇気と希望をもたらすことができる看護師を目指して頑張ってください」と式辞した。
厳粛な雰囲気の中、1年生たちはそれぞれ手にしたキャンドルにナイチンゲール像から火を移し、「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身をささげん」とナイチンゲール誓詞を唱和、決意を新たにしていた。
2011年(平成23年) 11月19日(土)付紙面より
ツイート
庄内町の庄内総合高校(高橋克彦校長、生徒284人)で17日、近くの余目第三小学校(本田淳校長)との連携授業が行われた。小学4年生が「1/2(にぶんのいち)成人式」で発行する記念文集の作成に高校生が協力し、パソコンの入力方法などを指導した。
庄内総合高は毎年この時期、余目三小の4年生たちを高校に招き、記念文集の中の「個人のページ」作成に協力している。生徒から知識や技術を伝えることの難しさを知ってもらい、コミュニケーション能力を高めることなどが目的。生徒たちが授業計画を立て、事前に模擬授業を行うなどして児童たちとの接し方を自主的に考えるという。
10年目を迎えた今回の連携授業は、庄総高で情報処理の授業を選択している2年生31人が先生役となり、余目三小4年生の2クラス40人を受け入れた。初回のこの日は互いに少々緊張気味。生徒1人につき児童1、2人ずつを担当した。
初回の作業のメーンは「十年間の思い出」などとタイトルが付いた児童たちの作文のローマ字入力。ローマ字の表を片手に悪戦苦闘する児童たちに、お兄さん、お姉さんが一つ一つ丁寧に教えていた。
奥山茉奈さん(17)は「自分はどう操作するか分かっているけど、それを小学生に伝えることは本当に難しい。でも、とても素直でかわいい」と笑顔。今野秀斗君(9)は「ローマ字が難しかったけど、お姉さんが優しかったのでパソコンを使うのが面白かった」と話していた。
連携授業は今月24日と来月8日にも行われ、添付するイラストや文章を囲むフレームなどを決めて各ページが完成するという。