2011年(平成23年) 3月8日(火)付紙面より
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酒田市の中通り商店街振興組合(菊池恒夫理事長)主催の「和菓子作り教室」が6日、同商店街内のさかた街なかキャンパスで開かれ、「菓匠菊池」(同市二番町)の和菓子職人、小倉豪一郎さん(26)の指導で、参加者がサクラをモチーフにした上生菓子を作った。
「酒田雛(ひな)街道―湊・酒田の雛めぐり」の一環として、同振興組合は6年前から毎年この時期、観光客や市民から楽しんでもらい、地域活性化につなげようと、同キャンパスを活用しお茶会、琴の演奏会などを開催している。講師の小倉さんは2004年から6年間、京都の老舗和菓子店・老松で修業を積み昨年2月に菓匠菊池に入社。本来の茶席で使用する京菓子を作ることができる職人として活躍している。
この日は女性を中心に30人余りが参加。小倉さんの指導で、あんに小麦粉を混ぜて蒸した「こなし」を用い、春らしくサクラの花びらを題材にした淡いピンク色の和菓子を作った。
一通りの行程を紹介した小倉さんは「東京の菓子は具象的だが、京都のものは抽象的。センスの世界。形にとらわれないで、自分だけのサクラを作って」などとアドバイス。参加者はこなしを練り球状にした後、竹べらを使って5枚の花びらをかたどっていくなど、真剣な表情で作業していた。
「―雛街道」見学のため、新潟県新発田市から父母、妹と訪れた小学3年の菊田悠君(9)は「竹べらで線を付けていく作業が楽しかった。結構きれいにできたと思う。また作ってみたい」と語った。菊池理事長は「今後もこのような教室を開催していきたい」と話していた。
2011年(平成23年) 3月8日(火)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)で6日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生した。白い産毛に包まれた赤ちゃんが母親のコノミに寄り添い、時折かわいらしい声を上げるなど観光客の目を引いている。
同館のアザラシ飼育担当者によると、数日前からコノミの食欲が落ちて出産の兆候が見られ、6日朝に職員が出勤すると赤ちゃんはすでに生まれていたという。17歳のコノミは12頭目の出産で、誕生した赤ちゃんを加え水族館で飼育するアザラシは計11頭になった。
赤ちゃんは体長77センチ、体重は約9・5キロ。性別はまだ判明していない。7日にはお母さんからおっぱいをもらう様子が確認された。コノミが離れると寂しがって大きな声で呼んだり、目をぱちくりさせるかわいらしい姿に、来館した女性客から「かわいい」「縫いぐるみみたい」と歓声が上がっていた。
赤ちゃんは3週間ほどすると産毛が抜け、性別が分かるようになる。その後、同館では名前を募集する予定という。