2011年(平成23年) 5月12日(木)付紙面より
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春の交通安全県民運動が11日、県下一斉にスタートした。20日までの期間中、子どもと高齢者の交通事故防止を運動の基本とし、庄内地方でも警察や各市町、各地区交通安全団体が一丸となり、活動を展開する。
今年の運動では、▽自転車の安全利用の推進▽すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶▽交差点・道路横断時の交通事故防止―の4点を重点目標に掲げた。
【鶴岡地区】
運動の初日、鶴岡地区では、荘内神社参道で出発式が行われ、関係者約200人が参加。はじめに神事が執り行われ、同地区安協の中野新会長、鶴岡署の柿本秀陽署長、鶴岡市の榎本政規市長、三川町の阿部誠町長らが玉ぐしをささげ、鶴岡、三川両市町民の運動期間中と本年度1年間の交通安全を祈願した。
続いて、中野会長が「安全運動の初期の目的が達成できるよう全力で交通事故防止活動に取り組んでいきましょう」、柿本署長が「交通事故のない安全・安心な社会を迎えられるよう警察としてもできる限り、署員を出動させ啓発活動を強化していきたい」とそれぞれあいさつした。
その後、参加者は市役所前に移動し、県道鶴岡羽黒線沿いで「春の交通安全県民運動実施中」のプラカードや交通安全を啓発するのぼり旗を掲げて街頭に立ち、通行者に運動の周知と安全運転を呼び掛けた。
鶴岡地区では期間中、飲酒運転撲滅キャンペーン(13日)や事業所訪問(16日)、マックスバリュ鶴岡南店前で「交通事故ゼロを目指す日」キャンペーン(20日)を展開する。
【酒田地区】
酒田地区出発式は11日、酒田市の希望ホールで行われ、交通安全団体役員ら約300人が参加した。最初に神事を行い交通事故防止を祈願。阿部寿一酒田市長、時田博機遊佐町長、県公安委員を務める前田直己酒田飽海地区安全運転事業主会長のあいさつに続き、酒田署の柴崎和也署長が「運動の輪の広がりに期待する」と述べた。終了後、参加者は広報車両に乗り込み、県交通機動隊庄内分駐隊の白バイを先頭に交通広報を実施した。
期間中は、酒田安協役員らが管内約4000戸の家庭を訪問し事故防止を指導する家庭訪問指導、一斉早朝街頭指導などを展開する。
【庄内地区】
庄内地区出発式は10日、庄内町役場西庁舎前駐車場で行われ、関係者約120人が参加。原田眞樹町長、橋本春喜庄内署長らのあいさつに続き、高齢者、女性、高校生の代表がそれぞれ交通安全宣言を読み上げた。
期間中、自転車安全利用キャンペーン(17、19日)、ショッピングロード街頭指導(16日)、乳幼児と親を対象にした交通安全教室(同)などを繰り広げる。
2011年(平成23年) 5月12日(木)付紙面より
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鶴岡市の湯田川温泉観光協会(大塚勝夫会長)による「東日本大震災復興チャリティ湯田川温泉孟宗まつり」が10日、山形市の霞城セントラルで行われ、同温泉の女将(おかみ)たちが旬を迎えた名物の孟宗汁を山形市民に提供した。
チャリティーと湯田川温泉の観光PRを兼ねて10年前から開催している恒例のイベント。「朝採り」の湯田川孟宗を酒かすとみそで仕立てた孟宗汁は山形市でもファンが多い。昨年まで開催を休んでいたが、市民から「今年はやらないのか」「湯田川孟宗を山形でも食べたい」など、問い合わせを受けた霞城セントラル管理組合が湯田川温泉観光協会に開催を依頼。県観光物産協会との3者共催で大震災復興協力と誘客促進を目的に3年ぶりに開催した。
湯田川女将会の大塚せつ子会長をはじめ、同温泉の各旅館の女将や若旦那(だんな)計9人が訪れ、この日の朝に掘った地孟宗約100キロを使って500食分の孟宗汁を調理。義援金に充てるため1杯200円以上で提供した。
久しぶりの開催とあって、開始時間の午前11時を前に霞城セントラル1階アトリウムには200人ほどが列をつくり、熱々の孟宗汁に舌鼓を打った。
同温泉観光協会によると、震災後は宿泊のキャンセルが相次いだが、孟宗の時期になって例年並みに戻りつつあるという。女将会の大塚会長は「被災地の復興を願いながら、みんなで元気になりましょう。ぜひ湯田川を訪れて」と笑顔で呼び掛けていた。