2011年(平成23年) 5月18日(水)付紙面より
ツイート
鶴岡市の県立加茂水産高校(村井太郎校長、生徒179人)海洋環境科の3年生たちが16日、同市三瀬の三瀬川で、三瀬小学校(山田健二校長、児童75人)の5年生たちとサケの稚魚の放流を通じて交流した。
サケを通じた両校の交流は2009年度から、栽培漁業の学習の一環で継続している。今回は、海洋環境科マリン系の3年生11人と、三瀬小の5年生15人が参加。昨年11月に当時の海洋環境科3年生が三瀬川で採捕、人工授精し、同校内の施設で飼育されてきたサケの稚魚約1000匹を放流した。
はじめに生徒たちが、ともに体長7センチ前後のサケと、比較用のサクラマスの稚魚を入れた水槽を児童たちに見せ、「サケ科には共通してあぶらびれがある。パーマーク(体側の模様)がないのがサケ。3、4年後に100匹に1匹ぐらいが戻ってくる」と生態などを解説。「魚に興味があったら加茂水へ。面白いよ」と入学を勧める生徒もいた。
その後、一緒に胴長を着けて三瀬川に入り、児童たちは生徒たちの手ほどきを受けながら、稚魚を放流した。
児童たちは一人一人が「サケとヤマメ(サクラマス)の違いが分かって面白かった」「とても貴重な体験だった。ありがとうございました」などと感想とお礼を述べた。
10月ごろには一緒に、三瀬川に遡上(そじょう)してくるサケの親魚を捕らえ、人工授精の学習も行う予定。
2011年(平成23年) 5月18日(水)付紙面より
ツイート
鶴岡市大網の七五三掛(しめかけ)地区の注連寺(佐藤弘明住職)で、境内にある「七五三掛桜」が見ごろを迎え、訪れた観光客や参拝客らの目を楽しませている。
七五三掛桜は、樹齢約200年のカスミザクラで、根回り4・9メートル、幹回り3・3メートル、高さ15メートル。初めは白っぽい花を咲かせ、満開になると徐々にピンク色に変わっていく。毎年、県内外から多くの行楽客や参拝客が訪れている。
今年は、大雪の影響で、昨年よりも3日遅い今月9日ごろに開花し、15日に満開となった。16日午後は青空が広がる天候となり、庄内や内陸地方をはじめ、宮城県から大勢の家族連れが訪れ、白色の花を咲かせた桜の木の前で記念撮影したり、見上げると空いっぱいに広がる桜をゆっくり楽しんでいた。
佐藤住職は「天候にもよるがあと2、3日は見ごろの桜を眺めることができると思う」と話していた。