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2011年(平成23年) 6月10日(金)付紙面より

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131歳 時を刻む 常念寺保育園「古時計」見学

 「時の記念日」(6月10日)にちなみ、鶴岡市の常念寺保育園(渡邊成孝園長)の園児たちが9日、近くの常念寺(渡邊成就住職)を訪れ、今年で131歳を迎えた「大きな古時計」を見学し、時の大切さを学んだ。

 「時の記念日」は1920年、「時間をきちんと守り、生活の改善・合理化を図ろう」と東京天文台などが制定。天智天皇10(671)年6月10日、日本で初めて時計が設置されたことにちなむもの。

 常念寺の時計は1880(明治13)年に製作された塔時計で翌81年、旧西田川郡役所の時計塔に据えられた。しかし、風が吹くと分銅が揺れて止まったため、82年ごろに常念寺に引き取られた。終戦後、動かなくなっていたが、1983年に市内の時計店主によって修理され、現在も正確に時を刻み続けている。

 この日は3―5歳までの園児85人が、それぞれ色画用紙や牛乳パックなどで手作りした置き時計や腕時計を持って「大きな古時計」を訪問。渡邊住職が「この時計は日本人が作った時計の中で一番古い。今年で131歳になり、皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんよりも年をとっており、大切にしましょう」とあいさつした。子供たちが「コチコチカッチン お時計さん」と「時計のうた」を歌った後、1世紀以上の間、時を刻み続けた時計を見学し、時計の役割や大切さを学んでいた。

大きな古時計の中を見学する園児たち
大きな古時計の中を見学する園児たち


2011年(平成23年) 6月10日(金)付紙面より

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初夏に泳ぐ姿涼しげ 庄内町で「あまるめ植木金魚まつり」

 庄内町に初夏の訪れを告げる「あまるめ植木金魚まつり」が9日から同町余目のショッピングモール・アピア駐車場で始まった。初日から金魚ファンや家族連れが足を運び、涼しげに泳ぐ金魚をじっくりと観賞する姿が見られた。

 あまるめ植木金魚まつりは、庄内地方独特の「庄内金魚」を町内外に広くPRしようと毎年6月9―13日の5日間にわたり開かれており、今年で42回目。今回は金魚の露店2店をはじめ、植木7店、焼きそばや綿あめなどの露店5店が軒を並べた。

 初日の9日は、午前中から買い物客が金魚の露店の前で足を止め、「きれいだのー」「かわいいね」と話しながら品定めした。長い尾びれで「振り袖金魚」とも呼ばれる庄内金魚は、一般的な赤や白のほか昨年から販売している黄色の「やまぶき」、今年初めて登場した「ブラック」が注目を集めていた。このほか、ランチュウやリュウキン、デメキンなどが販売された。

 夫婦で買い物に来たという酒田市の80代男性は「昔から庄内金魚のファン。元気そうなやつを5匹ほど買った」と話していた。

 また、露店店主の成澤孝雄さん(66)は「初日の客の出足はまずまず。手ごろに買える小さなものが人気」と話していた。

 町観光協会によると、週末の11、12日は町内のカート場「カートソレイユ最上川」のバッテリーカーがまつり会場に登場するほか、庄内町が友好町・南三陸町へ義援金を送る様子や物資を積み込む様子をまとめたパネル展が開かれるという。

買い物客や家族連れが、水中を泳ぐ宝石のような庄内金魚の姿に見入っていた
買い物客や家族連れが、水中を泳ぐ宝石のような庄内金魚の姿に見入っていた



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