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2011年(平成23年) 7月6日(水)付紙面より

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オール 力の限り 伝統胸にカッターレース 加茂水高

 鶴岡市の加茂水産高校(村井太郎校長、生徒179人)の伝統行事「カッターレース大会」が5日、同校近くの加茂港内で行われた。

 この大会は、1946年の開校当時から毎年、創立記念日(7月5日)に合わせて行っている同校伝統行事。今年は1―3年生の計6クラスと職員・同窓会チームの合わせて7チームが参加。艇長、艇指揮、クルー、監督合わせて15人を1グループとし、各チーム2グループに分かれて計7レースを行った。レースは重量の違う2艇のボートを各チームのグループが交代でこぎ、港内に浮かべたブイまで約300メートルの往復コースの合計タイムで順位を争った。

 この日は大会直前まで強い雨が降り続いていたが、スタート時には雨が上がり、風もほとんどないまずまずのレースコンディションとなった。号砲の合図とともに2艇のボートが一斉にスタートすると、クルーたちは艇指揮の掛け声に合わせ、一生懸命になってオールをこぎ、ゴールを目指していた。

力いっぱいオールをこいでゴールを目指す生徒たち
力いっぱいオールをこいでゴールを目指す生徒たち


2011年(平成23年) 7月6日(水)付紙面より

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青年の力で飛島元気に

 酒田市は、高齢化が悩みになっている飛島に若者を派遣して、島の元気づくりを応援してもらう「飛島活力再生推進事業」に、本年度から取り組むことになり、手始めに若者に住んでもらう島内の空き家調査を行った。若者を派遣するのは来年度からになりそうだが、すでに実施している新潟県・粟島浦村では島民の大きな力になっており、飛島の期待も高まる。

 飛島活力再生推進事業は、2009年度から始まった総務省管轄の「地域おこし協力隊」と、農林水産省管轄の「緑のふるさと協力隊」事業を活用して、地域おこし・地域の元気づくりに参加してみたいという青年を募集する。協力隊の活動期間は1年から3年ほど。島で生活して、さまざまな地域活動に協力してもらう。

 粟島浦村では09年4月、NPO・地球緑化センターの「緑のふるさと協力隊」事業に応募。埼玉県出身の青年1人が派遣され、里山や里海の環境保全活動、都市との交流を通じて新たな観光資源を生み出す取り組みを続けている。

 粟島の協力隊員の任期は1年だが、青年は2年目以降も粟島に定住。雇用の創出で定住人口増を図って「粟島を100年持続可能な島にする」ことを掲げた、村長が代表の島おこし団体「粟島ドリームランド協議会」の事務局員になった。住宅は村が空き家を借り上げて改築、公営住宅として提供している。10年度は1人増えて隊員は2人になった。

 酒田市も粟島のような取り組みで、青年の力を飛島の元気づくりにつなげようというもので、市から委託を受けたNPO・パートナーシップオフィス(西村修理事長)の職員が6月中旬、島内の空き家を回って修繕する必要の有無、所有者が貸してくれるか否かなどを調べた。本年度内には結果をまとめるが、修繕費や家賃は市が負担する。

 飛島の人口は250人余。3人に2人以上が65歳以上で、高齢化から島を離れる人が増え、空き家が目立っている。市政策推進課は、地域おこし協力隊にするか、緑のふるさと協力隊として応募するかは、島民と相談して決めるというが、飛島では今年5月、島内の組織・団体総参加の「とびしま未来協議会」が設立されていて、移住者誘致を大きな活動目標に掲げて動き出している。

飛島で空き家を調査するNPOの職員(パートナーシップオフィス提供)
飛島で空き家を調査するNPOの職員(パートナーシップオフィス提供)



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