2011年(平成23年) 8月10日(水)付紙面より
ツイート
鶴岡市の大泉地区で8日、収穫期を迎えている特産のだだちゃ豆の盗難防止を図る防犯広報活動とパトロールが行われた。地元防犯協会メンバーや大泉野球スポ少に所属する地元小学生たちが参加し、生産者などへ自主防犯を呼び掛けた。
市防犯協会大泉支部(白幡敬助支部長)が毎年、収穫期に合わせて実施している。地元住民によるパトロールは20年ほど前から続いており、2001年からは鶴岡警察署や市などと連携して活動している。
今回は支部員や鶴岡署員、公園交番防犯連絡員など人に加え、大泉野球スポ少の5、6年生計13人が「まめっこ隊」として参加。はじめに市農村センターで出発式が行われ、参加者が「盗難パトロール中」などと書かれたのぼりを手に、同センター周辺を歩いて巡回した。
続いて近くのJA鶴岡大泉支所駐車場内のだだちゃ豆直売所前で、「地元の農作物を守ろう」「不審者から子供を守ろう」などと書かれたチラシを買い物客などに配布するなど啓発活動を繰り広げた。
その後、まめっこ隊以外の参加者がパトカーなどに分乗し、約2時間かけて白山や矢馳、下清水など各地区のだだちゃ豆畑や選別所周辺などを巡回し、だだちゃ豆の盗難防止を呼び掛けた。
市防犯協会大泉支部によると、昨年は大泉地区内で軒先に下げていた種豆が盗まれる被害が1件あったが、畑からの盗難は一昨年、昨年とも発生しておらず、「パトロールが役に立っているのでは」と話している。
パトロールは今月18日にも行われるほか、支部員などが随時見回って警戒を続けるという。
2011年(平成23年) 8月10日(水)付紙面より
ツイート
庄内地方への就職を希望する学生らを対象にした「UIJターン・学生 庄内就職ガイダンス」が8日、三川町のなの花ホールで開かれ、リクルートスーツ姿の学生らが地元企業の担当者と就職面談を行った。
山形労働局や県、庄内5市町、経済団体などでつくる庄内地域雇用対策連絡会議が2009年度から、お盆の帰省シーズンに合わせ開いている。
3回目の今年、求職側は、U・I・Jターンを希望する一般9人と、来春の大学、短大、高専、専門学校などの卒業予定者、09年3月以降の既卒者合わせて122人の計131人(昨年と同数)が参加した。うち15人は、県が主催した「企業訪問ツアー」の参加者の一部。求人企業は製造業や建設業、サービス業、農業など39社(昨年比4社減)が参加。学生らは希望する企業のブースで仕事の内容や就業条件などについて、緊張した表情で話を聞いていた。
ともに来春卒業予定の大学4年生で、鶴岡市出身の男性(22)=新潟市=は「化学系の企業を希望しているが、就職活動は厳しく、決してうまくいっているとは言えない」、寒河江市出身の女性(21)=酒田市=は「福祉系を希望。先輩から厳しいという話を聞いてある程度は覚悟していたが、想像以上に厳しい」とそれぞれ話した。
連絡会議事務局の県庄内総合支庁産業経済企画課では「求人企業では、製造業の参加がいまひとつだった。東日本大震災の影響から立ち直りつつある中、最近の急激な円高で不透明感が増しているようだ」としている。
一方、企業訪問ツアーは、県が首都圏の大学4年生を対象に8、9日の1泊2日で開いたもので、計22人が2日間で庄内の1社を含め県内10社を訪問した。