2024年12月1日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2011年(平成23年) 8月17日(水)付紙面より

ツイート

夏の城下町に歴史絵巻 荘内大祭 威勢良い三役奴振りも

 城下町・鶴岡の夏を彩る「荘内大祭」が15日、鶴岡市の鶴岡公園など市内中心部で行われた。メーンの大名行列は、甲冑(かっちゅう)列や女人列など江戸時代の参勤交代の行列を約500人が再現。目抜き通りを練り歩く壮大な時代絵巻が沿道の市民や観光客の目を楽しませた。

 鶴岡に現在も伝わる大名行列は、旧庄内藩の歴代藩主を祭る荘内神社の創建を記念して、1877(明治10)年に行列を再現したのが始まりとされる。「荘内大祭」の名称になってから今年で21回目を迎えた。

 この日は午後2時から鶴岡公園北広場で東日本大震災の復興祈願祭が執り行われ、三役奴(やっこ)振りや巫女(みこ)舞、庄内松山藩・庄内藩荻野流砲術などが披露された。同3時に広場を出発し、旧藩主墓所―上肴町通り―市役所―銀座通り―三雪橋―鶴岡公園に戻る約2・7キロを歩いた。

 重さ20キロ前後のよろいとかぶとを身に着けた甲冑列をはじめ、華やかな着物で飾った奥方たちの女人列、馬上で堂々としたいでたちの藩主役などが続いた。呼び物の三役奴振りは、今年初めて小学生が参加。高校生や大人の奴振りに先立ち、朝暘三小の6年生10人が「よーいとな」と威勢の良い掛け声を上げながら、夏休みに入ってから毎日重ねてきた練習の成果を披露した。やりを投げて見事に受け渡すと、沿道の見物客から大きな拍手が起こっていた。

 同日夜には、川端通り沿いのビアガーデンの一角に特設会場を設け、男女の出会いの場を提供するビアパーティー「浴衣で縁結び」などが開かれた。

呼び物の三役奴振りに小学生が初めて参加。威勢の良い掛け声とともにやりを受け渡し、見物客の喝采(かっさい)を浴びていた
呼び物の三役奴振りに小学生が初めて参加。威勢の良い掛け声とともにやりを受け渡し、見物客の喝采(かっさい)を浴びていた


2011年(平成23年) 8月17日(水)付紙面より

ツイート

10年ぶり復活 観客魅了 鶴岡渡前獅子踊り

 鶴岡市渡前地区の獅子踊りが10年ぶりに復活し15日、地区の鎮守・五所神社境内で奉納上演された。大勢の地区住民らが、伝統の様式にのっとった優美な踊りに引き込まれるように見入った。

 渡前獅子踊り保存会(丸山聡会長)が、5年ほど続けては10年ほど休むことを繰り返しながら継承しているもので、今回は2001年以来。伝統の4種の踊り(大踊り、牝獅子掛り、橋掛り、幕掛り)のうち、今年は大踊りを、地区の青年らが5月末から練習を重ね、この日午後2時と同7時の2回、奉納した。

 昼の奉納は、保存会関係者が踊りの粗筋や、「獅子は村人に退治されるが、豊穣(ほうじょう)と平穏の象徴でもある」といわれなどを解説した後、社殿脇で約1時間にわたり上演。胸の太鼓をダンコンダンコンと打ち鳴らしゆったりと回ると、藍(あい)染めの幕が風をはらんで大きく膨らみ、勇壮さと優美さを醸し出した。

 強い日差しとせみ時雨が降り注ぐ中、住民らは社殿の日陰などで見物。「頑張れー」と声援を送りながら、復活した獅子の姿に見とれていた。

 大人の獅子踊りに先立ち、渡前小の4年生を中心にした子ども獅子踊りが披露された。踊りと太鼓演奏を分担したもので、大人とそっくりの衣装を身に着けた踊り手たちは迫力ある演舞で大きな拍手を受けていた。

五所神社境内で10年ぶりに奉納上演された渡前獅子踊り=15日午後3時ごろ
五所神社境内で10年ぶりに奉納上演された渡前獅子踊り=15日午後3時ごろ



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field