2011年(平成23年) 8月18日(木)付紙面より
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三川町観光協会主催の「ケヤキの下で菜の花キャンドルナイト」がこのほど、三川町押切新田の町指定天然記念物「山の神のケヤキ」周辺で行われ、500個の手作りキャンドルがともる中、アマチュアバンドの演奏を楽しんだ。
節電が求められる今夏、町の花・菜の花を活用した菜の花油で作ったキャンドルを使い、キャンドルナイトの実践でエコな暮らしを提案しようと、初めて企画。旧国道7号沿いに立つ樹高23メートルの大ケヤキの下に菜の花キャンドルをともして会場を設置、町民を中心に約60人が集まった。
山形大農学部の学生を中心に演奏活動をしている「イナプラネチャーニン」の男女メンバー4人が、バイオリンやパーカッション、ギターを弾きながらオリジナル曲や「大きな古時計」などのおなじみの曲を演奏。月夜の晩に似合った優しい音色の音楽で、訪れた人たちはゆったりとした夏の夜のひとときを過ごしていた。
2011年(平成23年) 8月18日(木)付紙面より
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鶴岡市温海地域の戸沢地区に伝わる「戸沢花胡蝶(はなこちょう)歌舞伎」が16日、地区公民館で上演され、住民らが素朴な農民芸能を楽しんだ。
戸沢花胡蝶歌舞伎は、史料が焼失して起源ははっきりしないが、隣接する山五十川地区で300年ほど前から伝承されている山五十川歌舞伎と同じぐらいの歴史があるとされており、現存する台本には江戸後期の弘化元(1844)年の物も含まれている。
山五十川歌舞伎が優美さを備えているのに対し、戸沢花胡蝶歌舞伎は素朴さが持ち味。お盆に先祖の霊を慰める「供養歌舞伎」とも呼ばれ、毎年8月16日に演じられている。
この日の出し物は、「假名手本忠臣蔵十段目 天河屋の場」。討ち入りの武器を調達していた天河屋義平の店に捕手が押し掛け、討ち入りの計画を白状させようとするが、義平は拒み、長持ちに座って見えを切るという物語。公民館には地区の子供からお年寄りまでが集まり観劇。地元の男性20人が扮(ふん)した役者たちが、情感をたっぷり込めて熱演。また、笑いを誘うユーモアあふれる演技も披露され、会場には拍手と笑顔が広がっていた。