2011年(平成23年) 8月9日(火)付紙面より
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鶴岡市の国立鶴岡工業高等専門学校(加藤靖校長)で7日、「親子で楽しむ科学の祭典2011」が開かれ、大勢の親子連れが訪れ、さまざまな科学実験を楽しんだ。
小中学生に実験や工作を通じて科学の楽しさを知ってもらおうと、鶴岡高専主催、田川学校教育研究会理科部会、鶴岡市教育委員会共催で夏休みに毎年開催しており、今年で13回目。今回は、アクリル板で万華鏡作り、ストローを使った飛行機作り、巨大シャボン玉作り、「UFОキャッチャー」、ロボット操作、シャープペンのしんに電流を流して光らせる実験など計31ブースが並んだ。
鶴岡高専の教員や学生だけでなく、鶴岡市の小中学校教員らによるブースもあり、庄内一円や内陸、県外から帰省中の親子連れら約1000人が来場。各ブースで子供たちは「すごい、すごい」と歓声を上げながら実験や工作に取り組み、不思議な科学の世界に目を輝かせていた。昨年に続いて参加した庄内町古関の小学6年、長谷部達也君(11)は「去年来たらとても面白かったので、また来た。ロボットを操作できて楽しかった。実験や機械が好きなので、鶴岡高専に入って科学をもっと勉強したい」と楽しそうに話し、父親の秀勝さん(36)は「子供たちの興味と関心を引くいろんな実験があり、時間がいくらあっても足りないぐらいです」と話していた。
2011年(平成23年) 8月9日(火)付紙面より
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川にせり出した特設舞台で鶴岡市櫛引地域の黒川能(国指定重要無形民俗文化財)と同温海地域の山戸能(県指定無形民俗文化財)が共演する「せせらぎの能」が6日夜、同市あつみ温泉の温海川沿いで行われた。重厚な舞を川のせせらぎ、月明かりが盛り上げ、大勢の観客を魅了した。
このイベントは、あつみ温泉街でそぞろ歩きが楽しめる温海川右岸沿いの「かじか通り」が完成したことを記念し、地域の活力向上を図ろうと、自治会や観光協会、商工会で組織する「あつみ温泉魅力づくり推進委員会」(会長・遠田茂昌温海温泉自治会長)が昨年初めて開いた。
2回目となる今年も、萬国屋前の温海川左岸にせり出す形で奥行き5・4メートル、幅7・5メートルの舞台を設置。ステージ対岸のかじか通りに観覧席が設けられ、通行止めの道路沿いでは屋台が並び、宵祭りの雰囲気。
日が落ちた午後7時すぎ、山五十川古典芸能保存会の能「高砂」で幕開け。半月がくっきりと浮かぶ中、地謡の声が響き、幽玄の舞台を演出。黒川能は上座が能「獅子」を上演。夜が更けるにつれ、見物の人出も増え、周囲は熱気に包まれていた。
また、この日は「ふるさと温海会」(板垣勘二会長)の一行約人が古里ツアーで訪れた。