2025年4月9日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2012年(平成24年) 5月24日(木)付紙面より

ツイート

巨大フジ棚やフジのトンネル 15年度にオープン 「藤島歴史公園」基本設計まとまる

 鶴岡市が、同市藤島の東田川文化記念館周辺に計画している「藤島歴史公園」の基本設計がまとまった。地域の花である「フジの花」にこだわり、約700畳敷という巨大なフジ棚や長さ85メートルのフジのトンネルなどを整備するもの。本年度中に実施設計を終え、2014年度に着工、15年度初めのオープンを目指す。

 藤島歴史公園は、国土交通省の社会資本整備総合交付金(旧まちづくり交付金)を受け、市が2006年度から藤島元町地区を対象に取り組む都市再生整備計画の一環。「フジの花」をキーワードに、見応えあるフジ棚などの公園整備で交流人口を増やすとともに、東田川文化記念館など地域の歴史を学ぶ拠点環境を拡充する狙い。都市再生整備計画第2期(11―15年度)のメーン事業に位置付けられている。

 基本設計は第2期初年度の11年度事業として、東北公益文科大の温井亨准教授をアドバイザーに住民9人が、先進地視察を含む5回のワークショップを行い取りまとめた。

 場所は、東田川文化記念館南側を中心にしたエリアで、広さは同記念館を含め約2・4ヘクタール。目玉となる巨大なフジ棚は中央部分に位置し、広さは33メートル四方(約1090平方メートル)。当初は多数のフジを植えるが、10年ほどかけて徐々に移植して本数を減らし、最終的には1本のフジが棚全体を覆う造りとする。フジは水を好むため、西側に池を設ける。

 南側にはフジのトンネル(幅約3メートル、長さ約85メートル)、フジのシェルター(幅約3メートル、長さ約45メートル)を設ける。また、公園東側にある東北電力の変電設備をカモフラージュする狙いもあって、周囲に高さ5メートルのスクリーン型のフジ棚(長さ約50メートル)も設置する。

 そのほか休憩所2カ所、南東端に築山などを整備する。

 本年度は実施設計のほか、未取得となっている南側の用地1・35ヘクタールを市開発公社が取得。13年度に市がこの土地を取得し、14年度に工事を行う。第2期分の総事業費は土地取得費を含め2億7500万円を見込む。

 藤島地域では住民組織が先進地研修で剪定(せんてい)技術などを学び、道路沿いや公共施設のフジ棚を管理してきた実績がある。市東部建設事務室では歴史公園についても、「地域を挙げて守り育てていく公園にしたい」と話している。

藤島歴史公園の完成予想図
藤島歴史公園の完成予想図



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field