2012年(平成24年) 7月5日(木)付紙面より
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今年3月に高校を卒業したばかりの新社会人を対象にした「新社会人フォローアップセミナー」が3日、鶴岡市のマリカ東館・庄内産業振興センターで開かれた。参加者たちがコミュニケーションやチームワークの重要性を学び、働くことの意義を考えた。
セミナーは鶴岡市と庄内地域産業振興センター(佐藤智志理事長)の主催で今回初めて開かれた。市と同センターはこれまで毎年2月ごろに就職直前の高校3年生を対象にした「ビジネス・接客セミナー」を実施。今回のフォローアップセミナーは、入社して3カ月が経過して不安や悩みが出てくる時期に、新社会人から企業人としての基本姿勢や仕事の意義を再確認し、仕事への意欲を高めてもらうことを目的とする。
セミナーには今春鶴岡市内の企業、事務所に就職した男女約人が参加。経営コンサルティングや人材教育・研修業のキャリアコム(仙台市)の黒田敬子社長が講師となり、業務上や接客でのコミュニケーションの重要性、企業人として求められる姿勢などについて解説。「指示を受けて仕事への『権限』をもらい、仕事への『責任』が発生する。結果を出すことが『責務』を果たすこと。これが一仕事」と説明し、「権限が大きくなれば、その分責任も大きくなり、果たすべき責務、結果も大きくなる。これが仕事における三辺等価の原則」と話した。
また、「組織には共通目標があり、コミュニケーションで意思伝達し、協働意欲(モチベーション)を高めていく。完璧な仕事は一朝一夕では難しい。上司や仲間の援助を得て、一つ一つステップアップすること」とのアドバイスに、参加者たちはメモを取るなどして耳を傾けていた。