2012年(平成24年) 7月7日(土)付紙面より
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鶴岡市の朝日大泉小学校(佐藤俊明校長、児童14人)の6年生の生田元慶君(11)、5年生の山口雅乃さん(11)と小野寺沙織さん(10)が、東京都の国会議事堂で29、30の両日開かれる「子ども国会」(参議院主催)に、県代表として参加する。3人は「朝日地域の素晴らしさを全国に伝えてきたい」など意気込みを語った。
「子ども国会」は1997年に参院50周年の記念行事として初めて開催された。3回目の今回は「復興から未来へ」が全体テーマ。東日本大震災からの復興に向け、将来を担う子供たちに未来を語り合ってもらおうと、2000年以来12年ぶりに開催する。
議員構成は岩手、宮城、福島の被災3県から各6人、それ以外の44都道府県から各3人の計150人。内容は1家族、友達との絆2地域、日本全体の絆3世界の人たちとの絆―のサブテーマを設定した3つの委員会を開き、都道府県の代表は各委員会に分かれて自分の意見を述べる。
朝日大泉小の3人は1の「家族、友達」に小野寺さん、2の「地域、日本」に生田君、3の「世界の人たち」に山口さんが参加する。
小野寺さんは「全校で取り組んでいるタキタロウ太鼓の活動を通して生まれた友達との絆を中心に伝えてきたい」、生田君は「すごく緊張しているが、地域の良さを伝えるために堂々と意見を発表してきたい」、山口さんは「毎年、外国の人がホームステイで自宅を訪れている。その中で経験したことで大切なことを全国の人に伝えてきたい」などと“本番”に向けてそれぞれ抱負を語った。
5、6年担任の佐藤淳教諭は「私たちの学校でも復興のために何かできないかと思い応募した。児童たちには広い世界を知ってもらうことで、いろいろなことが学べたらと思う」と話した。