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2012年(平成24年) 7月27日(金)付紙面より

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修理自転車を提供 山大農学部ボランティア 避難者親子などへ

 山形大学農学部(西澤隆学部長)の学生と教職員で組織するボランティアプロジェクト「走れ!わぁのチャリ」(菅原暢文代表)は25日、東日本大震災で被災し鶴岡市内に避難している親子などに、学生たちが修理した自転車9台を無償で提供した。

 同プロジェクトは、大震災の復旧・復興を目的に昨年4月からスタート。生活の足として自転車を必要としている被災地に、市民から譲り受けた自転車を修理して無償で提供してきたほか、被災地のがれき撤去や農学部の特性を生かし野菜や花を栽培して届ける活動を行う一方、鶴岡市の山王商店街に活動拠点となる「まちなか基地」を設け、市民とボランティア交流の輪を広げている。

 活動の柱である修理古自転車の提供は、これまでに約140台に上る。庄内地域で避難生活を続けている人たちからも「買い物に使うための自転車が欲しい」「子供の自転車が欲しい」など多くの声が届いており、活動2年目も自転車の提供を続けることにした。

 この日、農学部キャンパスで自転車の引き渡しがあり、午前中は3世帯が訪れた。一家8人で福島県南相馬市から鶴岡市内に避難している高野浩子さん(39)は「自転車は1台あるが、家族が多いのでもう1台欲しいと思い、鶴岡市社会福祉協議会を通じて要望していた。1歳6カ月の子供を乗せて、買い物などに使いたい。とても助かり、ありがたい」と話した。母親と一緒に岩手県から同市の藤島地域に避難している小学5年の女児は、子供用の自転車の提供を受け、「夏休みに友達と自転車で遊びにいける」と楽しそうに話していた。

 自転車修理を主に担当している農学部4年の橋谷田恵司さん(21)は「皆さんから喜んでもらえるのがうれしい。被災地支援のさまざまな活動に参加して、学生の自分たちでも被災者の方々や避難している方々を応援できることがあるということを身近に感じている。卒業までボランティア活動を続けます」と力を込めた。

 修理自転車の提供に関する問い合わせは、山大農学部企画広報室=電0235(28)2803=へ。

震災の避難者に農学部の学生たちが修理した自転車が引き渡された
震災の避難者に農学部の学生たちが修理した自転車が引き渡された



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